sasakiの日記
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人生を途中で 降りていったTへ 届くだろうか 僕のレクイエム
好きだった歌を あいつのところまで 静かに悲しく 唄ってやれ
あれや これや みんな 数えてゆけば 生きてゆく意味なんか 見つけられずに 時はぬくもりだけを 心に残す
Tは夜中自分の家に帰り、親戚の家を律儀に回り、僕の家にも挨拶に来た。 僕はこのころかなり痩せていて、そのせいかどうかは解らないけど人の守護霊がよく見えた。一度地下街でドラムのOが後に鎧武者を連れて歩いているのを見たときにはさすがに驚いた。そんなことがよくあった。 20歳までに見ない人はその先にも見ないというのは本当だと思う。 この唄は随分逡巡し、出来たのはずっと後のことだ。 人が死んだことを直接的に唄って良いのだろうかという迷いみたいなものがあった。ただ若くしてこの舞台から忽然と姿を消すというのがロマンチックなもののように感じていたのも事実で、兎に角しばらく厄介な問題として僕の中に残っていた。
sasaki

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