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マジっすかー、ということが実際にあったのだ、 それを見聞きしてきたとおりに書いているのだ。
ってのが衝撃ね。 日本のチベット、と言われていたからね、岩手。 (とりあえずチベットに謝っておきましょうか) それが決して大袈裟ではなかったことが、 この本からは読み取れる。
オシゴト関係の研修でちょこっと紹介された本だった。 気になったので、急いでPC画面をスマホで撮り、 ふと立ち寄った書店で探すともなく探したら、あった。
父方の田舎は、伊達藩の家臣の流れ。 本家には鎧兜があった・・・・けれども、農家。 猟のための鉄砲もぶら下がっており、 もちろん、土間続きで馬や牛が飼われていた。 ごく幼いころに目撃した葬式の風景は 今でも鮮明に・・・でもモノクロで、記憶にある。
亡くなったのはウトヨ婆さん(これは後の確認による) 円筒の棺桶に、今でいう体育座りのような姿に ぎゅうぎゅう押し込めて蓋をするのだ。 それを親族の男どもが棒でかついで、 家の前をぐるぐる回ってから(なんの宗派でしょう) 家の裏手にある墓場に運んでゆく。 その婆さんが最後の土葬だった。 次に亡くなったのは長生きした曾婆さんで、 そこからは火葬となる。
土間のにおい、外にあるトイレ(だって堆肥にするんだもんね)、 風呂場も外で、サンダル履きで寒い寒い言いながら行き来した。
なーーーーんてことを、ありありと思い出させてくれた本だ。 50代以下だと、「は? どこの世界のお話?」でしょうねえ。
岩手だよ。
宮沢賢治のお話に触れる機会が増えたことも関係あるかも。 1909年生まれの筆者の時代は、宮沢賢治と半分ぐらい? 重なる。 賢治さんはハイカラなひとだったようだけれど、 山村を巡っては石灰の営業をしていたのだから、 農民たちの貧しさや苦しさはよーく見聞きしていたはず。
いい本に巡り会えたね。 今の自分だから、興味を持って読めたのかも。
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