日刊オバちゃん白書 --婆ウォッチングのミラーサイトでござる--
* いんふぉめ〜しょん *
2001.3.18〜 24年続けてきて、もはや生存確認

岩手県人の特権 2019年10月18日(金)



宮沢賢治の作品を耳で楽しむ「朗誦伴奏」
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『十月の末』も『いてふの実』も、読んだことはなかった。
先入観のない状態で聴けるってことだ。
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『十月の末』は、方言で書かれたお話で、
地方地方によるニュアンスは違えど、
岩手県人ならば、解説なしになんとなーくわかる。
ってか、なんとなーく、わかった。

「一天俄に掻き曇り」と、8文字でいい切れる天候の急変を、
まるで映画のワンシーンを積み上げるように、
ひとつひとつ描写して、その切迫感を表す。
両手に盛った雹の冷たさまで、感じられた。

『いてふの実』を聴いていて真っ先に思い浮かんだのは、
6年前の秋、アヤメさんの出産準備でムスメが帰省したときのこと。

検診を待つ間、当時2歳のワカメさんと、
そのへんを散歩することにしたのだった。
そのへん、って岩手大学農学部正門の周辺なんだが、
門を入ってすぐの大銀杏がきれいに落葉し、
辺りが真っ黄色に染まっていた。
そこにワカメさんを立たせて写真を撮った。
・・・のだが、ワカメさんはめっちゃテンション低くて、
(アングルを求めて、私が後ずさりして離れたからでしょう)
暗〜い表情の写真しか撮れなかったのだった(;^_^A

イチョウの子どもたちが母なる木から旅立つ、
つまるところ、銀杏の擬人化ってことなんだが、
「さようなら、お母さん!」と言いつつ悲しげではなく、
未来とか希望とか再生とか、
そういう明るいイメージを感じたな。

岩手にいるからこそ、賢治さんが書いた情景を、
賢治さんが見たであろう景色に重ねることができる。
最も、賢治さんの気持ちに近い! って思っていいよね!

演奏コーナーも素晴らしかった。
超有名どころから、聴いたことあるかも、な曲まで、
アンコールを含め、たっぷり4曲。

今日は朝からドタバタとモノを移動したり片づけたり、
さんざん身体を動かしていたので、
眠くなったらどないしよ、と心配していたのだったが、
そんなもの、まったくの杞憂であった。
おもしぇがった。

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