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まる1日、オシゴトの日。 といっても、9時5時ではない。 このシゴト、長くても6時間である。 その代わり、昼休みなどはない。 連続、6時間。 何がキツいって、座りッパだから、足。
代わりと言ってはナンだが、 コーヒー飲み放題、お菓子食べ放題。 (もちろんお気に入りを持ち込む) 誰かがどっか行って来たとなれば 高級なチョコなどいただけたりして、 〔食う〕×〔座りッパ〕=〔 ・・・書きたくない 〕
空き時間(たまにある)には パートナーさんとのんびりお喋りもOKな、 ON/OFF の開きが大きいショクバである。
今日も今日とて、お喋りに興じていると、 パートナーがしばし黙り込んだ。 手帳に、細かい字で何事か書いている。 邪魔しちゃならんと思って、 私もなんとなく、そのへんにある本(資料)など読む。
やがて顔を上げた彼女、 「さっきの話、深かった」とのたまう。
「へっ?」
ランダムなお喋りにおいて、 私はかなりいい加減なことを言うので (ご存知の方はかなり多いでしょうが) 深いといっても、せいぜい幼児プールぐらい。
「な、、なんでしたっけ」
「ピアノの話をしたでしょう」
あ〜〜〜、それか。 某ホールで弾いてきたっていう話をしたんでした。 ときどき、いいピアノを弾きたくて あっちこっちのホールで 安く借りられるときを狙って弾いてますって。
家のピアノでは出せない響き、 ほんの少しのニュアンスの差を、 いいピアノは実現してくれるんですよー、と。
その、どこを「深い」と感じたのか聞いてみた。
そしたら、なんのことはない、 いつも思って言って書いてきたことですよ。 ほれ、進歩発展に終わりはなくて、 自分はこれでいいやと思ったら その人はもうオシマイっていうような。
まだ何かできる、まだどうにかなる、 その思いがあるから、 別の、いいピアノで弾きたいんだよねーって。
彼女、そのことが 他のどんなことにも通じる、と思ったのですって。 たとえば、仕事。 ある意味、頭がよくて多彩に能力を発揮し、 なーんでもできちゃう人に限って なぜか部下がついてゆかない、と。 オレはこんなにできるんだ、 だからオマエたち、ついてこい、ってのは 周囲から総スカンを食うんだと。 そういうの、何例も見てきたって。
むしろ、何か足りないものがあって、 本人にその自覚があるために、 研究したり工夫したり練習したりする人にこそ、 周りの信頼は集まるし、 最終的にいい仕事をするようです、と。
なるほど、ピアノだって、 ま〜〜、若いうちから超絶技巧を身につけ、 ほとんど間違いなく、カッ飛ばして弾けちゃう人っているけれど、 そういうの聴いても 「んだから何さ」 としか思えないわけだ。 「それで?」と。
ほんの1音2音で泣かせることだってできるんだよ。 (残念ながら私はできません) (ホロビッツはできるようです)
超絶技巧を身につけてさらに、 「いかに弾くか」を研究した人が大成し、 「オレ、弾けちゃうんだもんね」 と慢心した人は、そこで終わる。
仕事でもピアノでも、ほかのなんでも、 基本というか、根っこに同じモノがあると、 彼女はいたく共感したようなのです。
「結局は、人間性ですよね」
んだ。 そこに行き着いちゃうんだよねえ。
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ちょっと関連するかな。
「いかにミスなくピアノを弾くか」 なんてことを競う番組がありますが、 まったく、日本人が考え付きそうな企画だよ。
そういうモノサシでも測れますよね、という おちゃらけなのだと思うけれど、 私は1度だけ観て(清塚さんのとき) もう二度とヤンタと思いました。
あの番組は、心ある「ピアノに関わる人々」を かなりの数、敵に回していると思うんだけど。 アレンジ酷いし。
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ただいま、シュローダーの気分で、 ベートーヴェンばっか弾いています。 ショパンはどうした? リストは? バッハは?
うん、気が向いたら。
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