もう三月も終わろうとしているのに、今日はやけに寒い。 長崎でもこうなんだから一人暮らしのマンションに帰ったらもっと寒いだろうと 彼女は時計を見た。 友人の藤美から『今からそっちに行くよ。』と電話をもらっていくらか経つ。 今日は出かける約束をしていたからきっと車で来るだろう、彼女はそう確信して やりかけの化粧を仕上げるため再び鏡に目を移した。 ふと彼女は藤美の運転の腕前を思い出し、手を止める。
「・・・・・・大丈夫かな・・・。」
そう、友人の藤美は去年の夏休み免許をとったばかりの所謂初心者なのだ。 しかも特別乗り回さなければいけない状況下でもないため、運転は専ら休日 に数時間。 加えて当然ながら毎週それをこなしているわけではない。 以前藤美の運転で車にのり藤美の家に帰ってきたことがあるが、そのとき藤美は なんの悪びれもなく車のトランクあたりを壁にぶつけたのである。 幸い壁になんら被害はなかったし、藤美自身「あはは、勲章!勲章!!」とのたまった。
あんたの勲章はでかすぎるんじゃ!!
(と思ったかどうかは定かではない。) そのときの事を思い出して、彼女はもう一度時計を見た。もうついてもいいころだ。 そんな彼女の心配を払拭するように庭から車が止まる音が聞こえてきた。 彼女はほっとして藤美を受け入れるためクッションから立ち上がり 「そうよね、そんな心配することないよね。」 自分の知らないところでも、藤美は運転練習をしているのだ。 何だかんだいって、これまで事故ったという話は聞かない。 彼女は自分の杞憂を笑いドアを開けた。
「みずきーーーーーーっ!!!フロントの初心者マークがぶっとんだーーーーっ!!!」
↓以下、普通日記↓
はい、ぶっ飛びました!!>大爆笑 (笑い事ではないんですけどね、後の車に被害はなかったようなのでよしとします。)
みずきの家に行く途中、それは華麗にフロントにくっつけていた初心者マークが 飛んで消えていったのですよ!! 後からきてる車もいたので慌てて止めることも出来ません。 もう、心の中じゃ大パニック!! とにかくみずきの家にたどり着いたときは、なんかわかりませんが足が震えてました。 事情を話すと大爆笑しながら
みずき「なんであんたそんなネタばっかりの日常送れるんよ!!」 藤美「俺が望んでるわけじゃねぇよ!!!」>思わず本音
だ、だだだってさ、「もう、お前に俺は必要ない・・・・じゃあな・・・!」 てな具合に舞っていってしまったんだよ!? つーか、待て、いや、待ってください。 あんたに私が必要なかろうと、私にはあんたが必要なんじゃこらぁ!!>漢泣
仕方ないので後にだけ初心者マークつけて行きました。 大丈夫?と尋ねるみずきに 「前方の人には”うわ!すげえ焦ってるよ!あの女!きっとペーパーだ、避けようぜ!” と思ってもらえるようなリアクションをする。」 と、なんとも納得のいかないことを言って出発です。
郵便局、コンビニ、駅駐車場、高校、母の職場行きましたがまあ、問題なく運転 しました。 バックばっかり上達していくのもどうかなーとか思いますが。
+++++コンビニにて コンビニの駐車場、車の中での会話
みずき「これさぁ、80円切手で届くかなあ・・・」 みずきの手には事務用の封筒が一通。なかなか厚そう、かつ重そうだったので 藤美「うーん・・・足りなかったらアレだし、備えあれば憂い無しというから 90円切手ぐらいにしとけば?」 みずき「むー・・そうだねえ。」 私も作業していたのでおもむろに視線を上げると 藤美「・・・・なにしてんの!?」 みずきは自分の手の甲に封筒をのせて、なにやらその手を上下運動させているではないですか。 みずき「え、何って、重さを・・・」 藤美「あんたの手は秤か!!!」 みずき「なにいってんの!25gちゅーたら大体卵一個分の重さやん!!それをイメージしてんの!」 藤美「そんなんでわかるかぁ!!」 みずき「大体わかるんじゃ!こうやって量るやろ!?」 藤美「そんな量り方ありえん!!」
車の中でヒートする二人。 どうなんですか、そうやって量るんですか? いや、80円切手25gすら知らなかった私が間違っているのかもしれません。 でもな、相方さんに一言。
君、手の甲に卵のせて重さはかるんか?
別に喧嘩したわけではなく、むしろこの口論中二人とも笑いすぎて車の中の空気 薄くなるは、熱くなるはで外に出ずにいられなくなったほどです。
そしてふと日記書いてるうちに「あれはアリなんだろうか・・・。」という 素朴な疑問が・・・・ご意見くださる方大募集。よろしくお願いします。
ちなみに、今日の日記小説風にしてみましたが相方さんに許可はとってません。
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