Diary
ちか



 

弟が転職を考えている。
関東の方の私鉄らしい。
乗務員がしたいとの事。

ワタシは最初から反対だった。
弟には、乗務員に求められる瞬間的な判断力も24時間にも及ぶ拘束時間に耐えられる精神力も持ち合わせていない。

弟が両親に転職の話をした時、両親は「そんなにやりたいことなのだったら」と賛成した。
弟の奥さんも妊娠中にも関わらず、「後になって反対されたせいで、一度の人生なのにやりたいことが出来なかったと言われたらイヤ」と言って、賛成。
ワタシは「好きなことは仕事にはできない」と反対した。

そして今回の大惨事。
母はようやくワタシの言っていることが理解できたようだ。
そして父も。

母はワタシの口から今回の事を例に挙げて、私鉄会社へのエントリーをやめさせてと頼んできた。
自分の口からは言えないって・・・

乗務員とは本当に責任の重い仕事だと思う。
数百人の命を預かると共に、そのバックに居る人々の存在。

乗務に際しての規定集は辞書ほど大きく、法律の本の様に難しい。
しかも、一ヶ月の間に何度も訂正が入り、そのつど訂正したものを上から貼りなおして覚えなければならない。
ミスを犯したとき、その中の一文を忘れているだけで糾弾され、ペナルティーが科せられる。

それほど責任の重い、精神的にもキツイ仕事で、絶対にミスが許される事はない仕事は、ワタシの弟には向かない。

2005年04月27日(水)
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