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■ M1911
水曜日の朝、これから会社で大きな揉め事が発生するのは分かっていたのですが、何故か、ソファーに隣同士に座った娘さんの後姿を見ていたら、
「ただ、この瞬間が幸せであり、連なった幸せの連続体の、ほんの一部なのである」
なんて、思って、娘さんの頭を撫でた。娘さんは頭を撫でられるのが好きのようだが、頭の形がパパと全く同じで、まるで自分の頭を触っているかのような錯覚に陥るので好きだ。
（まあ、その直前にかなり寝起きが悪く苛立ってたらしく開けていた窓を叩くように、いきなり閉めるというキレ起きを娘さんがした後、大号泣。その後、けろっとニコニコ笑顔で朝食食べてる不思議さ・・・）
そんなことをふと思ったのは、不定期に弊社にＩＴ外注で来る、抱ける女性キャパシティの広さはプレアデス星団より広いＮっちと呑んだ。辞めた同僚も誘ったが、なかなか転職先が決まらず「すまん。そんな気分ではない」ということで、Ｎっちとサシ呑みとなった。
子供の話になった。
子供が欲しいと思う人に出来ず、
子供を蔑ろにし、あまつさえ命まで奪う人間に子供が出来るという
理不尽さ。
「世の中は不平等である」
この言葉に話は終始した。
彼に言われたように、俺は確かに、ただ、それだけで幸せなんだと思う。ただし、俺も貪欲なもので、さらに幸せを娘さんや家族に与えたいと思っている。
家族や守るべき子供が出来ると、人間は変わるんだな、と心の底から思ったが、「変わる」のではなく「そうならないといけない、許されない」という意味なんだと強く思った。
ただ、俺は、ただ、自分が子供の頃に強いられた生活や環境を娘さんには繰り返し与えてはいけないという神経質なほど、歴史は繰り返したくない強迫観念に駆られて、娘さんには色んな幸せを与えてあげたいし、幸せの道標を記してあげたい。
「土曜日のレナ、火曜日のレナ」再掲のリンク！
起
承
転
2011年06月29日(水)
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