Allyssa
Dad
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 片翼の天使

通り過ぎるコウノトリを見上げてた、あの頃



会社の女の子が出産のために寿退社。
送別会が催された。





元々、俺には結婚願望は無かった。
家族を持つのが怖かった。

俺はあまり良い両親に恵まれなかった。
子供のときはいつも親のことで泣いていた。
大きくなっても親のことでいつも苦しい
思いをしていた。

もしも、家族を持ったら自分の子供にも
同じような哀しい思いをさせたくなくて。

結婚や家族を持つことに怖れていた。


けれども、結婚をしてみると2人で
築き上げるものが欲しくなり子供が
欲しくなった。


けれども、コウノトリもキャベツも
俺の元に降り立つことはなく
通り過ぎていった。






「ただ、子供が出来るということは
それだけでとてもとても素晴らしい
ことだから。」




最近、自分の産んだ子供を虐待したり、
愛する子供がいるにも関わらず誤った
親として生きている人がいる。

ただ無条件に与えられたものを
ないがしろにする行為は俺から見れば
贅沢を通り越して飽食の愚行にさえ
見える。

今の世の中は満たされ過ぎて人は貪欲に
なっている。
醜いほど貪欲になり果ててしまっている。







去り行く彼女への皆からの一言で一言で
俺は思わず言葉を選ばすに口ずさんで
しまった。珍しく呑み過ぎたアルコールが
大脳皮質に麻酔をかけた。

彼女も周りの同僚も俺のことを知ってる
だけに少し場が重くなったけど上司の一人が
茶化してくれた。







俺は晴れた空の青い色を見るのが好きだ。
コウノトリがいつか飛んできたら手を
振れるように、俺はまた青い空を見上げる。






部屋に帰って一時間ほど猫と話した。


ねえ?

どうして、こうなったんだろうね?






時々まるい目が霞んだ。





2003年03月31日(月)





7年前にこの場所で斯様なことを
何度か書いていた。

今では素晴らしいお利口さんで
かけっこも速くて、優しい心を持った
最高の娘さんを授かり、これこそが
最高の幸せであるわけだが、娘さんが
素晴らしい男性とめぐり合い結婚する
まで、娘さんを守り、娘さんが老衰
するまで幸せでなければ終わりでない
ことを常々、常々思っている。


娘さんを幸せにするためには破格の
手法と手段を俺は厭わないだろう。







『異常な物語の作り手には破格の詩法を
許すことが出来る。』

エリファンス・レヴィ


『個人の精神は相継ぐ否定によって
自己自身の絶対に達する。私は考える
ものであって考えられたものではない。
純粋主体は永遠の否定の限界として
しか想像され得ない。』

ルネ・ドーマル





会社の子に片翼の天使について教えてあげた。

「愛し合う2人が結ばれて天使になる」と
いう説は神秘学者のエマニュエル・スウェーデン
ボルグの書の一節です。夫婦が天国に行って
天使になるのです。天使が雌雄同体というものも
頷けます。

それと中国の古い話で「比翼の鳥」というのが
いまして、こいつが見た目は縦に真っ二つに
割ったような鳥でして絵はかなり怖いです(笑)
この左右お互いの鳥は一緒で無ければ飛べない
ので、「仲のいい夫婦」のことを中国では
この鳥の名前を使って称えます(たしか記憶が
正しければ(汗)山海経にも出てるはず)

赤い糸もそうだけど、それぞれが片方の
翼を持っていて、出会って、二人が飛び立つ
んです。世界中の9割の人が。文明も国家も
宗教も違うのに。







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Remark 22th Jun 2010


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2010年06月18日(金)
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