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2006年05月26日(金) 報道自粛 / 総研を提訴 / 無限社長に無罪 / デジタル家電

「女児が誘拐され殺される」「飲酒運転の車に轢かれ死亡」…そんな事件があると、マスコミというヤクザが「国民の知る権利」という言葉を錦の旗に、プライバシーの侵害をものともせず、また被害者の心情などお構いなく、ただ声を低くもの悲しそうな声を出せば全てが許されるかのように勘違いして事件とは関係のないようなどうでも良い些細なことをほじくり返している姿は見ていて「人として恥ずかしい」気持ちになります。こういう程度の低いゴシップがマスコミの言う「報道」であり、くだらないどうでも良いこと、亡くなった本人又はその家族は他の人に走られたくなかったことを全国に晒すことが「報道」なのでしょうか。

…私はずっとそう言う事を書いてきた訳ですけれど、秋田県藤里町の児童殺害事件でNHKと民放が儲けた第三者機関「放送倫理・番組向上機構(BPO)」に対し被害者宅近辺の住民から「取材攻勢に見舞われている」と訴えが寄せられ、BPOはテレビ・ラジオの各社に「節度ある取材」を求める要望書を送ったそうです。

こういう訴えがあって、「誰かから自粛しろと言われなければ自粛できない」と言う事自体が問題だと思いませんか。
事件の被害者がどんな私生活を送っていたかを晒すこと。それは「報道」と言えるのでしょうか。加害者がどうして事件を起こす心境になったのかを検証するのはまだしも、事件とは全く関係のない私生活まで晒す必要があるでしょうか。事件のあった家の近所にわざわざ聞き回る映像を流さなければならない必要性はどこにあるのでしょう。ましてや、まるで「川口浩探検隊」とでも言わんばかりに番組を盛り上げるような演出をするって言うのは如何なものでしょうね。
買収されかけると「われわれは報道機関としての使命がある」などと言うのですが、果たして今のテレビ番組に「報道機関としての使命を感じさせる」ものがあるのでしょうか。もう一度よ〜く考えてみて欲しいものです。


総研を提訴

姉歯元建築士による強度偽装で休業に追い込まれた8都府県の9ホテルが、開業指導をした経営コンサルタント「総合経営研究所」に対し4億5千万円の損害賠償を求め東京地裁に訴えました。
「総合経営研究所は、経営指導だけではなく設計などを含めた一括請負契約であり、更に設計監理を請け負った弊制設計は事実上同社の設計担当部門だった」として、「同社に加湿があったかどうかではなく、請負業務の瑕疵に対する責任があり、設計監理料の賠償義務もある」としての訴えだそうです。
これに対し、総合経営研究所は「ホテルの仕様に関する指導であり、構造とは無関係だ」と反論しているそうです。

契約上の名目で言えば反論はもっともな話で、その訴えはお門違いだと言えるのですが、この会社のやっていることは、テレビドラマに見る時代劇の悪徳代官そのものという感じがします。
「お代官様、建物の建設費を圧縮しとうございます」
「わしの考えではこことここの鉄筋を取り除いてもまず問題はないのじゃ」
「おぉ、ありがとうございます。では早速…」
「まてまて、わしはそうしろなどとは言っておらんぞ。あくまでも『論理的には」そうなっても大丈夫という世間話をしただけじゃからな」
「もちろん判っております」
こんな感じだったのではないでしょうか。
会社の責任者としての発言も「自分は知らなかった」で済まそうとしていますし、どうも往生際が悪いなぁと言う印象が大きいのです。
まぁ、印象で善し悪しを決めつける訳にはいかないのですから、どうか早く事件を解明して欲しいと思う次第です。


無限社長に無罪

2003年、本田技研の創始者本田宗一郎さんの長男が社長を務めるエンジン製造会社「無限」(今はその業務をすべてM-TECに移譲し、会社は訴訟対応のみ行っているようです)で巨額の脱税事件が発覚しました。
この事件で、元監査役については実刑判決がでましたが、社長については無罪の判決が出ました。社長の主張していた通り「元監査役が勝手にやったこと」というのが通ったと言うことなのでしょうね。

この社長、企業には良くある通り、「ボンボン」「あまちゃん」社長って感じで、本田宗一郎さんの信頼が厚かったこの元監査役が会社の経理を取り仕切っていたような感じみたいです。そしてこれが今回の事件の肝で日本の会社の欠点なのですね。
監査役とは本来会社の経営にタッチせず、会社の都合などに影響されない経理の監視役であるべきなのに、日本の会社の多くは監査役と役員の区別がついていません。監査役の命は社長に握られている為、本来の仕事が出来ないと言う事もあるでしょうし、逆に本来経営には参加しないはずの監査役が勝手に会社の金を動かすと言う信じられない話しもありありな訳です。ボンボン社長が経営のこと判らんから、ちょっと父親に気に入られたのが大きな顔をするって、ダメ会社の典型的というかドラマみたいな話しですよね。

前述したように、今回の事件で無限は既に形骸化し、その業務は無限の取締役だった人が社長となる新しい会社に引き継がれています。検察側はまだ控訴して争う構えを見せていますが、果たして裁判の決着がついたらこの本田さんの長男はその会社に就職できるのでしょうか。ボンボンの哀れな末路を辿るのでしょうか。
こう書くとゴシップ記事みたいですけれど、兎にも角にも監査役の命名権を社長が握っている、監査役が会社を動かすっていうのは本当おかしな話しだと言うことを言いたかった訳です。


デジタル家電

九州を中心に展開するディスカウントストア「Mr.Max」で今朝10時より、37型液晶テレビの店頭及びいんたーねっとしょっぷでの販売が始まりました。37型液晶でD4端子を装備し、チューナは地上波アナログのみですが値段は139,800円です。

私は2011年に本当にアナログ放送が終わるかどうかを見届けて、その頃にはこなれているであろうテレビから適当と思われる物を物色するつもりですので食指は動かなかったのですが、ちょうど友人が「テレビが壊れたので新しいものを買う予定」と言っていたので、一応その情報を朝の内に入れてみました。
このテレビにはアナログチューナしか搭載していませんが、デジタルチューナなどは数万円で売られていますし、DVDレコーダなどデジタルチューナを搭載した物を買えば、このテレビは充分活躍しそうです。そう思って友人に電話をかけたのですが、友人慌てずに選びたいから突然の話しはパスというのでこの話は没となりました。たまたまその友人が今日は仕事が休みというので、友人を誘って電気屋にテレビを見に行ってきました。
そうしたら、SONYのBRAVIAの新シリーズ(S2000)の32型辺りならその37インチテレビ+地上波デジタルチューナの値段に対抗できそうですね。帰宅してからMr.Maxのページを見たら思ったより売れていなかったようで、やはり今回のテレビはお得感が無かったのかも知れません。

また、お店に行ったついでにDVDレコーダについても情報を仕入れたのですが、結局、今現在のDVDレコーダではハイビジョン放送の情報量をDVDに残すことは無理で、それはブルーレイやHD-DVD等の次世代フォーマットが普及してくるまで待たなければならないと言うことなんですね。だとしたら、そんな物に10万以上の金を払うのは勿体ないだけと言う気がします。
私の家に鎮座するアナログハイビジョンテレビ、もうすぐアナログハイビジョンの放送が終わるようで、せっかくのハイビジョンを表示できるテレビを有効利用するとしたらデジタルチューナでも買うのが良いのでしょうか。このテレビはD1端子などが規格化される前のテレビなのでコンポーネント端子しかないじょです。まぁ、それでも変換ケーブルなどもありますからそれでも問題はなかろうと思うのですが、一番の問題はDVDレコーダなどを買っても録画したい番組がある訳でも、記録・保存しておきたい番組がある訳でもありません。ワールドカップを見るのには役立ちそうですけれど、果たしてそれだけのためにお金を払う価値があるのでしょうかねぇ…と悩んでしまう訳です。
こちらもお買い得の商品があったので買っても良いかなという気持ちにはなるのですけれど、やはりビンボ人は贅沢をすることが罪だよねぇと思うとなかなか思いきれる物ではありません。


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