The Green Hills of Earth

日記内検索は目次ページにあります。
☆★CF-W2関連:「分解/HDD交換」 / 「キー清掃」★☆

2006年01月07日(土) トラックバック…

Reiko Katoさんの「晴れの日もある」を経由して「トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのか」という文章を拝見いたしました。その文章が何を言いたいのかは、そちらを読んで各自が判断をしていただければいいと思います。私は私なりに読んで、ちょっと抵抗を感じた部分について自分なりの考えをちょっとだけ展開してみます。

まず、私はこの文章で言う「4つの文化圏」のどれに該当するのか自分では判りません。どれにも当てはまらない気がします。私が今現在ブログで書いている主なものは「映画評」であって「雑文・日記」ではありません。ですから「1つの場所に映画評を見に来た人が効率よくより多くのページを参照出来る」手段としてトラックバックがあると認識していますから、基本的には自分が評を書いた映画と同じ映画評からトラックバックを受けたら基本的にはトラックバックを返します。でも、その内容はチェックしていて、内容が映画とは余り関係がないと思えばトラックバックを返したりはしません。また、こちらからトラックバックする時、備忘録として自分の文中に「トラックバックをさせていただいたブログ」としてリンクはしていますが、それはこの文化圏の話の中での文中リンクとは趣の異なるものでしょう。この雑記を書いている「エンピツ」にはトラックバックは実装されていませんが、文中でリンクする場合、基本的には相手様には無断でリンクをしています。自分の文責において、自分の意見を展開するために書く訳ですからリンク元にわざわざお伺いを立てる必要はないだろうと言うのが私の持論と言う事です。「それは違う」という意見もあるかもしれませんが、それはその人の意見であって私の意見ではないと言う事です。

今回のこの話の発端は、ライブドアが文中にトラックバック先の事について触れていないところからのトラックバックをはじく機能を実装したとかそんな話から、「文中リンクをしないトラックバックは失礼だ」セクトが「俺たちが正しかったんだ」と勝ち鬨の声を上げているという構図なのかなと思っています。でも、実際は単にスパムのトラックバックへの対応をしたと言うだけで「それが唯一正しいトラックバックの方法である」という訳じゃないんですよね。

日記を書いている方の多くは、トラックバックをする時には、文中にもそのことを書いておられるのかもしれません。私も雑記をわざわざブログで書く時は文中にそのトラックバック先をリンクして明記するようにはしています。でも、それが「唯一の正しいやり方」だとは思いません。例えば私が以前書いた「女性専用車両を考える」であれ「タバコについて」であれ、はたまた他のどの文章であれ、私は文中でリンクされていないからトラックバックはして欲しくないなどと一概に言うつもりはありません。というのは、トラックバックの先が明らかにスパム目的のサイトであれば即刻削除しますけれど、例えば相手先が女性専用列車について考察した文章であったなら、その文中に私のところが言及されているかいないかにかかわらずトラックバックしていただいた価値は十分にあると思うからです。

先のリンク先では関連文化圏という事に対して

「ちなみに、「言及リンク文化圏」では、一方がトラックバックを送信した時点で相互リンクが完成しているはずなので、トラックバック返しは「無意味なもの」として嫌われる。」
と書いています。意味が良く分からないのですが、多分に「この文化圏に所属する人は、相手にトラックバックすると同時に文中リンクをするから、その時点でどちらからもリンクができている」という事だと思われますが、先のように、自分の文章が文中にリンクされていなくともトラックバックされる価値のあるものは私はたくさんあると思っている訳で、そうであれば、この「相互リンクが完成しているはず」という前提も全然無意味な戯言になってしまうと思うのですよ。

結局はその文章で言うところの「言及リンク文化圏」というのは、常に1対1の対応のみを前提としていると言う意味でやはり不完全な自己満足的文化圏であるという事をきちんと理解しているべきだろうと思う次第です。

(1月8日「昨日の補足」へ)


目次(検索)前へ後へHomePage


リンク、引用はご自由に。画像は勝手に持ち出さないことを祈ります。
mail address
COPYRIGHT(C) Lunatic 2002-2010