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2005年05月24日(火) 東武線の事故は誰の責任? / 主夫になったなぁと思うこと

今年の3月、東武伊勢崎線竹ノ塚駅の手動式踏み切りで女性4人が電車にはねられ死傷した事故で、被告となった(踏切を操作していた同駅)元踏切保安係は泣きながら起訴事実を認めたのだそうです。
普通の神経しかもたない普通の人なら、自分の操作ミスによって人が死傷するということがあれば平気ではいられないでしょうね。その被告となっての初公判ともなれば「申しわけありませんでした」という気持ちになるのは当然のことでしょう。テレビでは泣いてお詫びしたと言われていましたが、そうする気持ちも分かります。でも、本当にこの被告は責任を問われるべきなのでしょうか。

被害者の方には申し訳ないのですが、「自分の身は自分で守れ」って言うのが筋なんじゃないのかなぁと思えるのです。道路交通法では、運転手は踏み切りでは左右を確認し、車なら窓を開け、音で列車の接近の有無を確認してから渡る事となっています。自転車や徒歩には免許は不要ですが、踏み切りでは左右の安全を自分の目耳で確認する位当たり前のことではないでしょうか。健脚な人なら難なく渡れる場所でも、足腰の弱った人では渡りきれなかったりする訳ですし、自分の目耳で自分にあった判断をするのが当たり前でしょう。事故がないように自動化してしまえば「開かずの踏み切り」となるので人の判断で開け閉めをしていたという事であって、もし、これが安全第一と自動化され「開かずの踏み切り」となっていたらそれはそれで不満が噴出し、更には踏み切りが閉まっているにもかかわらず横断する不届き者が増え、別の事故の危険性が増大していたと考えられます。まぁ「たられば」の話ですけれどね。

この手の事故を解決する一番確実な方法は踏み切りをなくすることです。踏み切りをなくする為には高架化をすれば良いのですが、高架化すると線路脇の住民が日照権の侵害と騒ぎたてて反対する。そして安易に地下化すればいいと騒ぐ。でも地下化するためには膨大な費用がかかる。それを捻出するためには運賃の値上げとなるけれど、それには利用者は猛反対するというか現実的でない…これは多くの路線で今までに繰り返されたことですね。これまでにこの地域でも高架化の話があったとしたら、この事故の加害者として沿線住民も加わるのではないかと思われます。
兎に角、ここが自動化されなかったのは「開かずの踏み切り」にならないよう、人が適切な判断をして開け閉めをすることが望まれていたからです。それを望んだのは企業ではなく地元住民です。企業としては「開かずの踏み切り」にする方が間違いがなくて安全ですからね。そして、今まで利用者はその「適切な判断」を享受していたのです。多分、それでも「開いている時間が少ない」「列車がどんどん来て邪魔だ」「もっと開いている時間を増やせ」と思っていた筈です。それらの気持ちを少しでも緩和するため、彼は一生懸命やっていたはずです。それを一度のミスで、それも自ら安全確認をしなかった人の不注意で死傷事故がおきたからと責められるのは本当に正しいことなのかなぁと思う次第です。いや、事故を起こしてしまった事に対して、責任を取るというのは必要なことなのかもしれません。しかし、人間だからミスはします。それがあってはならないことであったとしてもです。それを嫌うなら自動化するべきです。その代償として「開かずの踏み切り」を住民側が受け入れればいいのです。それも嫌なら早く高架化を成し遂げるべきで、自動化もせず、高架化もされていなかった事こそが、この方を被告という立場に追いやった真犯人ではないでしょうか。

余談:テレビでは盛んに「被告が罪を認めた」と放送しています。しかし、本当、こんな状況で知らん振りできるのは政治化とか役人のような特殊な生態の生き物だけじゃないでしょうかねぇ…判決がどうあれ、この被告となってしまった方は、自分の判断ミスを一生悔いることになるでしょう。でも、本当に「報道番組」がすべきは、電車にはねられなくなった人の家族の感情的な話を面白おかしく流すことなのか、それともこのような踏み切りがあるのはなぜなのか、このような事故を再発させないためにはどうすべきかをみんなで考えられるようにすることなのかどちらでしょうね。


主夫になったなぁと思うこと

毎週火曜日は近くのスーパーの特売日です。朝から足繁く通う自分にまず感心。
普段、料理に使う油はオリーブ油、中華料理(もどき)をする時はごま油、天ぷらなど揚げ物はごく普通のサラダ油を使っています。サラダ油は先日スーパーが新装開店をしたときの特売で安かったので何回か店に行って1.5リットルのものを6本ほど確保してきました。が、オリーブ油とごま油が残り少なくなってきたんですよ。でも「なくなったら買えば良いや」にはならないところが最近の私です。残りが少なくなってきたと思った時点から広告をチェックしたりして安売りを探します。そして探すこと1ヶ月目の今日、漸くオリーブ油は普段1300円のものが980円、ごま油が普段260円のものが180円。こんな値段なら買っても良いでしょ。
用事があって夜になってからもう一度スーパーに行ってきたのですがこの時、惣菜コーナーは処分のために3割引シールが貼られていました。350円の味噌カツが3割引で245円ならお買い得かなぁと思いつつ、別に味噌カツがなくとも食卓は充実できる。245円は350円より安いけど0円より高いと思い直し、無駄遣いはやめました。
ほんの些細なことなんですけれどね、でも、今までの私なら間違いなく値段を気にせず油を買っていたし、惣菜も安いからと買いこんで夕食はそれで済ませていたでしょう。でも、今は100円といえば、世間では「マクドナルドに行こう」かも知れませんが、私にとってはその100円は2食分の食費または、三日間食卓を潤す食材を買える貴重なお金です。それを250円も無駄遣いするなんて…あぁ、なんとビンボ臭い…いや、なんと生活観にあふれた経済観念を身につけてきたことでしょう。

冗談で「ビンボ臭い」と書きましたけれど、私はこの節約する気持ちはとても大切と思っています。お金持ちなら細かなことに無頓着でも生活には困らないかもしれませんが、やはり1円を笑うものは1円に泣くと信じたいものです。


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