つらつらきまま


2011年04月14日(木)
そろそろ


震災で延期になっていた明石家さんまプロデュースライブの振替公演日程が発表されたが、あいにくと実家に帰っている日だったので、払い戻しをしてきた。
 払い戻しをする前にチケットの写真を撮った。

 「2011年3月11日(金)18:30開場 19:00開演 恵比寿ザ ガーデンホール」。

 チケットの券面に記された日付を見る度に、まさかこの日にあんなことが起きるとは…と思った。
 しかし、この日の公演チケットを取っていたから、震災後しばらく私は一人にならずに済んだ。
 なんとも数奇なチケット。

 明石家さんまプロデュースライブチケット獲得に関しては中々の運を今まで持てたので、来年もきっと取れるだろう。
 今年の分まで、次回笑わせてもらうつもりだ。
 
明日は「BENKEI」を見に池袋に行く予定。
 先週のガチャトークは、2日前に起きた余震に対する恐怖の方が勝って、チケットは持っていたけど、どうしても行けなかった。
 余震の周期を考えると、明日も結構際どい日ではあるが、そろそろ行かないと、このまま行けなくなりそうな気がする。
 来週は、“世田谷パブリックシアターの3階席”という、震災後の今となっては色々な意味で泣きそうな席で鶴瓶噺も開かれる。
 チケットの取りやすさと財政を考えて、A席で手を打って予約したのは、ほかならぬ1、2か月前の自分自身なので、仕方ない。

Youtubeで、B'zやCHAGE&ASKAのライブ映像をぶっ通しで見て(聴いて)いる。
 震災直後、「自分達が出来ることは歌しかないので、歌で力づけたい」とかいうコメントをちらちらと見たが、(何呑気なこと言ってんだ。歌なんて別に今必要としてないよ)としか思わなかった。
 東京の私が住んでいる地域は被災地といわれるところに比べたら、被害は無きに等しいが、3月11日以降、毎日最低でも1回はぐらっと揺れているし、買い占め騒動で、今でも手に入りづらいものが多い。
 「完売」の札や、「売り切れ」のボタンを見る度に、どんどん気持ちが荒んで、へこんでいた。
 地震発生から1週間の間に私が求めたのは、歌でも落語でも漫才でも本でもなく、水や電池や耐震器具を売っている店の情報や、物が倒れて来ない安全な場所だった。
 大きな地震がまた来たら、今まで集めた落語やお笑い関係の書籍やDVDが入った書棚ごと、神保町の古書店に引き取ってもらっても惜しくないとまで思った。

 だが、Youtubeでライブ映像を見ていたら、(あぁ、また、こんな風に楽しみたいなぁ)と思えるようになった。
 3月11日以降、非日常の最たるものが、“ライブに行って楽しむ”こと。
 明日以降、徐々にでも良いから、それがまた日常に戻って来れば…と思う。


 



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