2009年06月06日(土)
牛タンで終わる恋なんて〜仙台一日目
天気予報も外れることあるし〜とか、雨降りでも小雨程度ぐらいなんじゃないの〜?と、願望を込めつつ仙台に向かったが、福島県内まで持ちこたえていた雲行きもトンネル越えて宮城県に入った途端、大ぐずり。
持って来ていた百均のレインコートを素早く羽織り、荷物をコインロッカーに預けると、市内観光バス「るーぷる仙台」の一日周遊券を買い、いざ仙台市内観光開始。
この「るーぷる仙台」は外観はもちろん、内観もレトロな木目調で素敵なバスだった。
一区間の距離が結構あるため、運転手さんが運転しながらいろいろガイドをしてくれたが、東北大キャンパスも観光名所に入っているところが何だか面白かった。
キャンパスが割と飛び飛びに建っているらしく、そのあたりは九大に似ていた。
街並も何となく福岡市街に似ている気がした。
第一の目的地は「瑞鳳殿」。
伊達家三代を祀っているとのことで、入口に向かっていたら「正宗寺」が目に入り、なんとなく見ていたら、停まっていたタクシーの運転手さんが寺のいわれから歴史までを時折ギャグを入れながら説明をしてくれた。
(瑞鳳殿を見た後はうちのタクシーで市内観光しませんか?とか言われたらどうしよう…)と、内心どきどきしていたが、そんなそぶりは少しもなく、では、ゆっくり楽しんでください〜とにこやかに送り出してくれた。
今度仙台に来た時はこの運転手さんの会社のタクシーを利用したいと思った。
それにしてもよどみない説明ぶりだったので、何年もやっているんだろうな。
瑞鳳殿は太平洋戦争で焼失し、今あるものは昭和54年に復元されたものとのことだが、色使いや意匠の鮮やかさや艶やかさには思わず目を見張るほどであり、圧倒された。
二代目忠宗を祀っている「感仙殿」、三代目綱宗を祀っている「善応殿」も見て来たが、看板を見たら綱宗は21歳で隠居の身になり、芸事に傾倒して70歳まで生きたそう。
50年間も隠居って耐えられない気もするが、この人の場合、政治をやることの方が耐えられなかったのかもしれない。
次に向かったのは「仙台城址」。
伊達正宗の銅像があるので見に行ったが、道路状態がいまいちで、銅像にたどり着くには、半分沼と化したような大きな水たまりを避けながら行かなければならず、雨に加えて風も霧もあるため、仙台市街は殆ど見えないしで、銅像を撮影したら、とっとと仙台駅に戻ることに。
本当はメディアテークに興味があったので入ってみたかったし、「杜の都」のイメージそのままの定禅寺通りを歩いてみたかったのだが、それは次回に回すことに。
仙台駅に13時頃着いたが、おひるご飯時は混んでいそうだから時間をずらそうと思い、ブックオフとイービーンズで行われていた古本市を覗いてみた。
ブックオフでは、ずっと探していた益田ミリさんのPHP文庫収録作品を見つけることが出来たのでほくそ笑む。
イービーンズの古本市は、東京の相場の10分の1という良心的な価格設定に驚き、明日も時間があったら立ち寄ることを即決意。
お昼は仙台駅のすし通りにある「気仙沼あさひ鮨」で2600円のセットを注文。
決め手はえびが入っていないこと…。
寿司やてんぷらのお店に入る時、えびがダメというのは結構選択肢が狭められるので困る。
困るけれど、次にえびを口にしたら呼吸困難とかで死ぬかも、と冗談抜きで思っているのでこれは譲れない。
頼んだお寿司は、うに、いくら、ふかひれ、白身、鯵、鮪、卵焼き、穴子とお味噌汁がついてきた。
私は普段、あまりいくらを美味しいと思ったことがないのだが(後味がどうも苦手)、ここのいくらは美味しいと思えたので嬉しかった。
昼食後は予約していたホテルモントレ仙台へ。
スパと朝食付きのプランで12,000円(じゃらん.net経由)。
せっかく泊まるのだから、多少高くなってもいい部屋に泊まりたいと最近は思う。
朝が早かったので(松島に行く予定だったので、松島行きの時間を考えて10時過ぎに着く新幹線を予約していたため)、1時間半ほどベッドでうつらうつらした後、またも仙台駅へ。
今度は「牛たんストリート」。
選んだのは「牛たん炭焼 利久」。
普通の牛たん定食を頼んだが、肉厚かつジューシーなたんの塩焼きは非常に美味しかった。
(仙台の料理の味付け、結構合うかも)と思いながら食べていたら、隣のテーブルのカップルの空気がなんだかおかしい。
彼氏は歯ごたえがあるものは食べられないと言っていて、彼女の方は彼氏が顎関節症か何かで食べられないのだと思っていたら、彼は顎も歯もすこぶる健康で、単にかむのが面倒くさいだけだったよう。
彼女はいい年した大人である彼氏の食べられない理由がそれ、ということに急速に冷めて来たようで、「牛たん噛むことすら面倒くさいっていうんなら、この先もっと面倒くさいことが起きた時どうすんの?」と言い出した。
彼氏は彼氏で硬いものを噛むことが面倒くさいというだけで、自分の将来すら否定するような言動を発し出した彼女にだんだんむかついてきたらしく、「何でそんなこというの?」といらいらした声で返答。
しばらく会話が止まった後、「…出よう」「うん。もう帰るね」という会話を残して席を発って行った。
店に入った時は、良い感じだったろうに。
破局の原因が牛たん、だなんてあんまり。
色々な人間関係に出会った仙台一日目。