つらつらきまま


2007年10月13日(土)
「安易にみんなで盛り上がれないアルバム」


ゆらゆら帝国「空洞です」&Spitz「さざなみCD」をやっと購入。
 つい2、3年前までは好きな人の新譜が出る時はフラゲが当たり前だったのに。
 こういう些細なところからも(あー、私もう若くないなー)と思う。
 一番最初に“もう若くない”を実感したのは、携帯の機種変更をする際、(今日持って帰れるなら、カメラが何万画素だとか絵文字が多いとか、もうそんなんどうでもいい)
 と携帯の機能に対するこだわりを捨てた時だった。
 学生の頃は全パンフレットを見比べて、やれこっちは着メロのデフォルトが多いだの、そっちは200万画素で撮れるけどメールの保存件数が少ないだのと、頭から煙が出そうなぐらい真剣に検討してたなぁ。

「空洞です」は、「Sweet Spot」以前のゆらゆらのイメージで聞くと戸惑うようなアルバムだった。
 でも、CDで聴いてあまりピンと来なくてもライブで聞いたらエライはまることってあるから(「タコ物語」はCDで聴いた時はそうでもなかったが、ライブで聴いたら、一気に無くてはならないナンバーになった)、「空洞です」の収録曲がライブではどうなってるのか聞いてみたい。 平日に有明方面のライブは、いくら開演が遅くてもきついものがあるのだが、SHIBUYA-AXだとぎりぎり頑張って駆けつけようと思える距離なので、12月の追加公演頑張ってみようかなぁ。

 ゆらゆらのライブはかなり盛り上がるが、各人が各人のペースとノリで盛り上がり、一斉にみんなで同じポーズをするとか、合唱するとかいう決まりごとみたいなものは無い。
 ゆらゆら帝国も熱く、それでいて淡々とライブを進め、コール&レスポンスを客に煽ることもせず、ほったらかし。
 そのほったらかされ感が何ともいえず心地よくて好き。

ちなみに日記のタイトルは、坂本慎太郎氏が評する「空洞です」のコンセプト。
 何気に凄いことを言ってると思う。


「さざなみCD」は正直買おうかどうしようか迷っていたのだけど、店頭で見つけたら反射的にカゴに入れていた。
 今の私の精神状態は怒りの戦闘モード継続中で、愛とか夢とか友情とかそういったものをノー天気に語るようなものに対して“けっ!”という拒否反応を起こしがちなのだけれども、Spitzの歌詞はその辺りのことは曖昧にぼやかし、受け手に解釈を任せるものが多いので、その自由さにほっとしながら聴くことができる。
 今回は「点と点」「ネズミの進化」「漣」が好きだった。

 “漣”で(さざなみ)と読むことを初めて知ったが、“さざなみ”と打って一発目で“漣”に変換出来ることに何だか感動。
 今まで(さざなみ)は、“小波”しか無いと思っていた。

池袋西口公園(ずばり、IWGP)で古本まつりが行われているので行ってみた。
 昨年、ここで鶴瓶さんがやっていたラジオ番組の本(ぬかるみの世界)を買えたので今回もそういった鶴瓶本や上方落語関係の掘り出し物が無いか期待したが、今回は残念ながら奇跡起こらず。
 でも、かなり見ごたえがある市で、楽しかった。
 ちなみに全ブースを見て回るのに2時間半ぐらいかかった。
 文庫本になった「適当教典」と1997年の9月号の「東京かわら版」を購入。
 1997年なので、まだ鶴瓶さんは落語に目覚めておらず、志ん朝師も柳昇師も枝雀師もご健在。
 現在では故人になられた方が載っている出演者索引を見ると、見に行けるものはなるべく見ておかなきゃなぁ、と改めて思う。
 それにしても、この当時から柳家喬太郎師の寄席出演の多さは群を抜いていて驚き。 



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