つらつらきまま


2007年10月08日(月)
引きの芸風


10月6日は嘉穂劇場に「らくだ」を見に行って来た。
 万全を期して飛行機で前乗り。
 そのため、金曜は午後休を取り抜けて来たのだが、私がわくわくと羽田空港に向かっている間に会社ではお局・ツボイの妨害により私とクサノさんとで進めていた仕事が潰されるという、怒髪天を衝く事態が起こっていた。
 怒りの余り、身体が震えることはあるのだということを身を以って経験した。
 
 そして、乗り込んだ飛行機では、散々携帯の電源を切れとアナウンスがされているにも関わらず、何の度胸試しなのかフライトアテンダントが近づくとさっと隠し、通り過ぎるとまた取り出していじる、というアホを隣の列に発見し、ほとほと嫌になる。
 まだ出発前とはいえ、こいつのことだから電源を切らないままいることも考えられるので、(えーい、やけっぱちついでに注意するか)と思っていたら、隣の席に2、3歳ぐらいの男の子を連れた父親が来たので、窓際だった私の席とこの親子を交換することにした。
 交換のため立ち上がったらフライトアテンダントも折りよく「座席の変更ですか?」と確認に来たので
 「ハイ。そして、あちらのお客様がまだ携帯の電源を切っておりません」
 とついでに進言。
 片側の列のフライトアテンダントしか注目していなかったらしいアホは、もう一方の列から見られているとは思っていなかったらしく、フライトアテンダントに注意されて決まり悪そうに電源をオフにしていた。
 「アホは死んだらエエねん。でも、なかなかアホは死なへんねん」という千原せいじの発言が今更ながら心にしみる。

こんな風に怒りで頭がどうにかなりそうな週末だったので、「鶴瓶のらくだ」は非常に良い気分転換となった。
 「らくだ」は速記本で見た時はそんなに面白い噺には思えず、今回も正直いうと前半は若干退屈することもあった。
 (あっ、今、鶴瓶さんすべった...)と思ったこともあった。
 だが、後半の逆転劇からはぐんぐん食いついた。
 落語を初めて見る父も「落語って面白いもんなんやね」と満足していた。
 落聞いていたらどんどん酒を飲みたくなった、とも(「らくだ」は酔っ払いが出てくる噺)。

7日は長崎くんちを見に行き、4時間ほど銀屋町の「鯱太鼓」を追っかけて歩く。
 担ぎ物を見るとついていかずにはいられない。
 7年前は(くんちの踊り町は7年周期)お母さんも一緒に行ったのになぁ、7年前の今頃は、1ヵ月後に倒れて2ヵ月後にはもう亡くなって年を越せないなんて思いもしてなかったのに...と思い、若干目が潤んだが、「ホーライコ、ホーライコ、ホーライコ、ヨーヤーッ!」の声と共に神輿を放り投げると、柏手を一つ打って受け止める男衆を見て気持ちを奮い立たせる。
 きっと母も見ていることだろう。

東京に戻ると、注文していた「家の光11月号」が届いていたので早速見る。
 お目当ての鶴瓶さんのインタビューは4Pでうち1Pは写真。
 送料込みで800円だったので1P200円。
 よく味わって読もう。

 この中で鶴瓶さんはご自分の芸風を「引きの芸風」と評していたが、あまり“引き”を感じたことが無かったので、意外な気がした。
 あまりそういうイメージはないとはいえ、私が好きになる芸風の共通項は“引き”だなぁ、とつくづく思った。

2丁拳銃で@ぴあを検索したら電気通信大の学祭がヒット。
 そういえばもうそんな季節。
 11月のうめだプレミアもヒットするが、こちらは後藤秀樹さんとやっていたコントライブの復活版が幻に終わったもの。
 後藤さんの日記によれば時間不足によるものだとか。
 あのライブは1回しか行ったこと無いけれど結構好きだったので、残念。
 2丁拳銃としてのコントライブはいつ頃には見れるんだろうか...。



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