つらつらきまま


2005年08月19日(金)
サマ様考


曲者@SHIBUYA AXに行く。
 着くと2丁拳銃に限りなく似ているけれど2丁拳銃じゃ無いらしい兄弟漫才師の前説漫才が始まっていた。
 20年前でも見つけるのが難しいと思われる典型的漫才師スーツに身を固め、ベタなツカミギャグ。
 うーん、売れんやろうなあ、残念だが。

出演順は(1)SBPF→(2)間慎太郎→(3)アップダウン→(4)GB→SPゲスト(GO!GO!7188)→(5)jeal.kb→(6)2丁拳銃。
 GO!GO!7188は同性の目で見ても凄くカッコ良くて惚れてしまった。
 アッコちゃんは侍のように勇ましく、ユウちゃんが持つ独特な空気はたまらなかった。
 GO!GO!7188のセットリストは

 (1)とかげ3号
 (2)浮舟
 (3)サンダーガール
 (4)(竜舌蘭に入っていたが、どれだったか思い出せない…。「赤い月に吠える夜」か「百日紅」か)
 (5)C7
 (6)文具

 だったと思う。
 「こいのうた」を聴きたかったけど、割と昔のアルバムからやってくれて懐かしかった。
 2丁拳銃もGO!GO!7188も好きで良かった〜と心底思った。
 全身を耳にして楽しんだ。
 夢みたいだった。
 良いものを見た、と心から思った。

もう1つ見た“良いもの”は「元・チャイルドマシーン」。
 もみのさんがMステの作家さんだからか、トップで出て来たSBPF。
 出番が終わると楽屋インタビューとなるが、スクリーンに映ってるのはリポーターのあべちゃん&ヤマモ、トータル&宗田さん。
 作家の仕事があるから帰った、ということでこの5人でしばらく話が進んでいたが、やっぱり現れてくれたもみのさん。
 山本さんの右横に座る。
 見慣れたチャイルドマシーンの立ち位置。
 客席から歓声と「チャイマコール」が起きた。
 楽屋でも芸人がわんさか懐かしい2ショットを拝みに集まりだしたそう。
 最初は何だかぎこちなく目を合わさない2人だったが、「in the park」とか懐かしいフレーズが8ヶ月ぶりに聞けたりして、拍手喝采だった。
 ちなみに「チャイマコール」に関するヤマモの反応は「バーカ!」だったか「うるさ〜い」だったような。
 
 曲者に行かないと見かけないもみのさん。
 もう芸人時代の顔とは違う。
 何となくそれで良いんだよなぁとも思う。

いいものを見たら、悪いものも聞く。
 予想通りおいでなすってた、「修士様〜!」。 
 今日は2回叫んでおりました。

 私はこの人を“サマ様”と心中勝手に呼んでいるが、この“サマ様”は本当に何なんだろうか。
 「曲者」終わりについつい真剣に考え込んでしまった。

  人の呼称は色々ある。
 「川谷さん」「修士さん」「修ちゃん」なら、長期に渡って“いら〜っ”とはしないと思う。
 「修士くん」なら、ちょっと引く。
 「川谷くん」なら、(同級生?)と一瞬思う。
 「修士」「川谷」は、(オイオイ)と即座につっこむ。
 「ダンナちゃ〜ん」なら、「ヨメちゃ〜ん」とちょっと後を引き取りたい。

 「修士様」は、唖然とする。
 まず“様”がイカン。
 丁寧な呼称だが、手紙の宛名ならまだしも耳にしても違和感無いのは、病院や銀行の受付が呼び出している時ぐらいだろう。
 ライブやインストア会場で聞くと、うすら寒さが漂ってくる代物だ。

 で、何でまたサマ様は突如として「修士様〜!!」と叫びだしたんだろうか。
 私がルミネで2丁拳銃を最後に見たのは先月の「拳(GU)」だ。
 それまでサマ様とは遭遇していない。
 7じ9じに行っていたのは今年の3月までだが、少なくとも3月には見ていない。
 サマ様本人かどうかの確認は出来ないが、7月か8月のルミネで「修士様ー!」と叫んでた人がいた、と教えてくれた人がいるし、今月のうめだでもサマ様本人かサマ様の遠縁っぽい人が出没したようだ。
 となると、今夏から活動開始をしたっぽい。

 2丁拳銃のファンが多くて、並みのファン活動をしていてもあまり目立たず埒が明かないと思ったのだろうか。
 とりあえず修士さんには顔を覚えて欲しいんだろうか。
 それを踏まえての「修士様〜!」なんだろうか。
 サマ様が叫ぶ「修士様〜!」には悪気や確信犯めいたものがあまり感じられず、それがますます分からなさやちょっとした怖さを募らせる。

思ったことを正直言うと、サマ様がこのまま「修士様〜!」と叫び続けたところで良い結果が返ってくるとは思えない。
 (まぁ、微笑ましいわね)などと好意的に捉える人は、砂漠でコンタクトレンズを見つけるぐらいに難しいと思う。
 偶々2丁拳銃のファンが分別をわきまえた人が多いから、反感や失笑を買うだけで済んでいるが、これがもし武闘派精鋭集団で構成されるファン層だったら、暢気に「修士様〜!」と叫んだライブ帰りに1人で歩いてたら無事に帰るかどうかはあやしい。
 それぐらいのことをやっている。

“様”以外ならどうだろう。
 “様”を使わないが“様”同様に目立つ呼称。
 まず真っ先に思いついたのが「殿」。
 でもこれは確か目上の者が目下の者に使うものなので、今更失礼も何も無いような気はするとはいえ、あまりふさわしいものではない。

 ならば“氏(うじ)”。
 「恋してたもう」ならば、うってつけの呼称ではないか。
 できればシャドー蹴鞠つき(もちろん座って)で「修士氏(うじ)〜」と叫んで貰いたい。

 実際にその姿を想像する。
 「44口径」が流れました、さぁニチョ出てきました、そこでサマ様が叫ぶ、

 「シュウジうじ〜!!」

 …余計に腹立たしさが倍増か。

小堀さんが“様”と“summer”を引っ掛けていたが、ファミレスのメニューにも秋ものが登場する今日この頃。
 そろそろ秋風に押されて欲しいものよ。

話は変わるが、最近道を歩いていたらやたらセミの死骸に遭遇する。
 セミってあんなに堂々と道の真ん中で死んでたかなぁ。
 玄関開けたすぐそこでも死んでいて、(うわっ!)と思いつつ、足でちょっとずつ追い出す。

明日はJ-WAVEライブ。
 今日の会場と目と鼻の先の会場でまたも弾けよう。
 あぁ、レミオロメン。嗚呼spitz。  
 
 

 
 




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