2005年07月10日(日)
圧倒的な事実
ここ1週間ほど覗いていなかった「たこしげブログ」を読んだら、今日の午前中にマスターのお母様が亡くなられたことが書いてあった。
これまでのブログには、お母様がそういう状態であることについて具体的な記述は無かった。
が、今読み返すとブログのタイトルなどはそういうことを暗示するようなものだった。
ブログの本文はマスターらしくいつものような簡潔な書き方だったが、その簡潔さに却ってグッと来た。
お母様のご冥福をお祈りいたします。
明日は初の一人出張。
自信を持ちつつも謙虚な姿勢で相手に接する。
分かっているがそれが一番難しい。
ところで、明日の出張先は最大級に土砂崩れの危険がある街らしい。
大丈夫かしら、と父にメールをしたら電話が来た。
「ちょっと待っとって。...大丈夫、今は雨降っとらんよ!」
いや、出張は明日なんだけど。
おまけに、福岡市内じゃないんだよ。
ということを告げたら、
「うーん、でも同じ九州やけんねぇ。似たようなもんやないかとお父さん思うけど」
とのこと。
我が家は平和。
この人の血を引いてるなら多分私も大丈夫だろうという気になる。
NHKアーカイブスが「平和アーカイブス」をやっている。
長崎や広島に関わりがある人以外にどれぐらいの人が実感を持って見てくれるのだろうかと思う。
長崎は市内の小中学校の殆どは8月9日が夏休みの登校日になっているが、長崎以外の九州の学校で9日を登校日にしている学校は極端に減る。
学校を卒業した後、8月9日に友達とベンチでアイスを食べていた時、午前11時2分のサイレンが鳴ったので、友達と私は黙祷をしたが、その時通り掛かった親子連れは鳴っているサイレンについて「お母さん、何の音?」「いやぁ、火事やろうか」と言いながら通り過ぎた。
この言葉には、友達も私も凄く衝撃を受けた。
長崎市内でも知らない人がいる。それも自分より年上の世代が。
自分達はちゃんと教えようね、と言い合った。
あいにくとその時いた友達の全員がまだ伝えていく相手がいない。
そして、体験したことじゃないので、子供が出来てもどれぐらい伝えることが出来るかは怪しい。
それでも、やっぱり伝えなきゃいけないと思う。
長崎に生まれたものが持つ、ある意味業のようなものだ。