昨日の朝日新聞に
光村ライブラリーの広告が載っていた。
教科書会社の光村図書が昭和46年度版から平成12年度版までの教科書で人気が高かったものを精選して収録したものらしい。
小学校で使っていた国語の教科書は光村図書だったが、その中で特に好きだったものがこの中にあった。
それは「花いっぱいになあれ」。
都会の小学生が「花いっぱいになあれ」と言いながら風船に花の種をつけて飛ばしたら、そのうちの1つが子狐のコンが住む山に落ちた。
一人ぼっちで寂しかったコンは、風船を花と勘違いし、花を育てようと土に埋めて水をやって世話をする。
しかし、風船は日が経つにつれて空気が抜けていき、とうとう萎んでしまう。
萎んでしまった風船を見てコンは泣くが、夏、風船につけた種のひまわりが辺り一面に咲き誇り、コンが大喜びする、という内容だった。
挿絵が淡い感じで子供ながらにきれいだなぁと思ったことと、嬉しくていそいそ世話をしたり、世話をしたのに花が枯れてしまったといって泣くコンに感情移入をしながら読んだことを覚えている。
さて、違った意味で忘れられないものが、工藤直子さんの「ふきのとう」。
長崎市の某小学校2年3組児童41名は、あるフレーズに一同釘付けとなり、音読をする際、誰がこの不幸なパートを引き受けることになるだろうかと、この単元の時はちょっとどきどきしていた。
同じく光村図書を使っていた広島出身の友達に聞いたら彼女のクラスも同じところで盛り上がっていたらしい。
いつの時代も子供はちょっとオバカ。
サザエさんを見ていたら、ノリスケさんが伊佐坂先生の奥さんに
「えっ、先生お出かけですか!?」
と言っていた。
“お出かけですか”と聞くと、反射的に
“レレレノレー”
と、レレレのおじさん込みで思い出さずにはいられない。
26歳会社員になってもオバカである。
ヨロシク。