2004年12月09日(木)
カルシウムとその代償
「ふつつかものですが」
を
「ぶしつけなものですが」
と言い間違えるほどに忙しい。
言いまちがいを誰もツッコんでくれず、これまた寂しい限り。
来週の中頃は落ち着いてる筈。
もうすぐ、もうすぐ。
ガンバレ、オレ。
2丁拳銃マネージャーの竹下さん、某所は台東区じゃないです。
昨日、ご飯を食べてたら思いっきり唇を噛む。
何歳になったら私の歯はご飯と唇を間違わないでくれるんだろう。
食べ物を噛み砕く勢いで自分の唇を噛んでしまった、と分かった時のあの後悔と痛さといったら。
私の数少ない身体自慢に「歯が丈夫」というのがある。
どの歯医者に行っても
「現代人には珍しいぐらいしっかりしている」
「ハグキさえきちんとケアしていれば、8020(80歳で自分の歯が20本残っている)なんて目じゃない」
といわれる。
時を遡ること26年前。
当時の母親学級は、「骨が丈夫な赤ちゃんを生むためには乳製品をしっかり摂りましょう」と指導していた。
初めての妊娠で意欲に燃えていた亡き我が母は、「よし、骨と歯が丈夫な赤ちゃんを生むぞ!」と鼻息荒く、毎日牛乳を1リットル飲み干していたらしい。
今となっては本人に確かめる術は無いが、父や親戚の思い出話を総合したらあながち誇張でも無さそう。
そんな努力が実り、80歳でも20本以上歯が残りそうな私が生まれた。
おかげ様で、永久歯になってからは虫歯は1本も無い。
しかし、牛乳を毎日1リットル飲み干した結果、私はアトピー体質の子供としても生まれた。
2歳上の従兄も同様の体質だが、これもうちの母まではいかないまでもおばが意識的に乳製品を摂り続けた結果らしい。
肌の衰えはしょうがないが、80歳になっても自前の歯で「梅の香巻」をぱりぱり食べてるようなおばあちゃんを目指そう。
ちなみに亀田製菓の「梅の香巻」は私が物心ついてから今までで一番大好きなお菓子。
幼稚園か小1の頃、従弟と遊んでいたら祖母から
「大人になったら何をしたい?」
と訊かれたことがある。
祖母としては、お嫁さんだとか世界旅行に行くとか、そういった夢のある話を期待したらしいが、目をきらきらさせながら私が語った夢は
「大きくなったらね、ボーナスでね、梅の香巻を2袋買うの!」
だった。
追い討ちを掛けるように、年子の従弟は
「ぼくはね、自分だけのキムチを1袋買ってね〜、朝から食べると!
兄ちゃんにもお父さんにもやらん!
おじちゃん(うちの父)にはちょっとやるけど」
と、これまた私以上に具体的な夢を語った。
ハニワのように固まった後、気を取り直した祖母が孫2人を連れ、「梅の香巻」を3袋、キムチを2袋を買いにスーパーへ行ったのは言うまでもない。
その時、2人とも非常に遠慮し、
「大人になってからで良いから!」
と言っていたらしいが、それは覚えてない。
大人になったが、「梅の香巻2袋買い」は、まだ一度もやっていない。
定価(確か298円)を2袋、何も考えないでスーパーのかごに入れた時。
その日が私の大人記念日だろう。
「2袋/梅の香巻を/かごに入れ/清算した日が/大人記念日」と歌でも詠みたいものだ。