つらつらきまま

2004年03月26日(金)

キテレツステーション

朝、地下鉄に乗っていた。
　ある駅で停車し、時間調整のためか長めにドアが開いた。
　新しく乗り込む人達。
　降りて仕事に向かう社会人や、学校へ急ぐ学生。
　ホームはごくごく普通の風景だった。

　そんなごくごく平和な日常がある男の登場で一転する。

「あー、何かむかつくー」

　という声がしたので、何気なくホームを見た。
　すると、本当に普通の格好をした若い男が、サラリーマンとおぼしきスーツ姿の中年の背中を蹴り倒した光景が目に入った。
　倒れこんだ中年を執拗に蹴る若い男を止めに職員が駆け寄るところで、地下鉄は再び動き出した。

　車内の人間は一様に呆然とした。
　新宿や池袋ならまだしも官公庁街の最寄り駅だ。
　それも午前9時台。
　むかついてる男にいきなり後ろから蹴り倒される危険を予測しないと、おちおちホームも歩けない街・東京。
　でんじゃらすたうん。

業務が少し変更になった。
　何を考えてるか分からないだの、甘えてるだの、今の態度は部の人に失礼だの、ぼろくそに言われる。
　落ち込んでいて苦しいといったら、「何で?」と。
　理由が分かってたら苦しまない。
　色々悲しくなる。
　悲しくならないように何も感じないようにする。
　後からもっと苦しくなって悲しくなるんだけど、とりあえずその場しのぎ。

ザ・プラン9を見にルミネへ行く。
　本当にプラン目当て。
　いつもの優待券で入ったけど、もし取れなかったら、ニチョにもハリガネにも費やさない“当日4000円”で入る勢い。
　このあたりに私の中のプランブームがうかがわれる。
　
　今日のプランのネタは名前に関するコントだった。
　戸籍課を舞台に繰り広げられるプランワールド。
　久馬さんの「水戸（　）」という名前に大笑い。
　久しぶりに無理なく笑えた。
　ありがとう、久さん。
　役名噛んでたけど、それはご愛嬌ということにするよ。

ネタバラエティの前半だけ見て抜け、ルミネ1で「天の瞳　成長編Ⅱ」を買う。
　実家とあわせ、これで「天の瞳」シリーズは文庫版全巻揃う。
　一旦集めだすと、全巻読まないと気が済まないのが私の習性。

新宿から帰るとき、隣の券売機に並んでいたOLが怒っていた。
　OLが入れたのは100円。　
　彼女の目線は入金表示をしっかり捉えている。
　なのに
　「何で切符が出てこないのよ!」
　と、160円のボタンをいらいらしながら押している。
　後ろの人が見かねたように
　「金額が足りないみたいですよ」　
　と指摘すると、
　「分かってますよ、そんなの!でも、やってみないとわからないでしょ!」
　と言い返し、再び160円をボンボン押し始めた。
　別に酔っている訳でも、あっちの世界の人でも無さそうなだけに、余計に恐いものがあった。

　最低運賃でも130円なんだけどな。
　100円入れて160円の切符が出て来たら素敵だけど、あり得ないでしょう。

　電車関係に翻弄された日だった。

チチから電話。
　他愛も無い話。
　娘可愛さで色々慰めてくれる。
　チチもあまりいかりや氏の訃報にはダメージ無いらしい。
　「だってお父さんドリフにかじりついて見た覚えないもん」
　というのが何となく可笑しかった。

　というか、それ以前の問題として
　「長崎で全員集合は放送していたであろうか?」
　という疑問が2人の間で起きる。
　何せ、当時は民放が2局しかなかった長崎県。
　「笑っていいとも!」を夕方4時にやっていた街だ。
　「8時だよ、全員集合！」を日曜の0時とかありえない時間帯に放送していても不思議は無い。
　真相はどうだろう。

　
　
　

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