つらつらきまま


2003年10月16日(木)
4000円の覚悟

ルミネへ行って来た。
 やっぱり、もう一度あのSPコントを見たかったから。
 自称「ケチ」の私が、「当日4000円」を出しても良い覚悟で行くぐらいだから、本当に好きなツボをぎゅいぎゅい押してんだなぁ、とあらためて思った。

 もっとも、“裏ワザ”を使い、4000円よりも3500円よりも安い値段で入場しましたけど。
 それでもいつもよりは高かったが、まぁいいか。

私の後ろはカップルだった。
 彼女はお笑い知識ゼロ。
 彼氏は中途半端にかじってるようだが、その知識が中途半端なだけに、全て間違ってるから、結局はゼロだろう。
 まぁ、お笑いの知識なんて大抵の人にとっては、なんちゃってトリビア程度(もしくはそれ以下か)ぐらいだから、別に良いんだけど。


 何なんでしょうねぇ。


 ゼロ同士は足しても掛けてもゼロにしかならないのに。


 何で、ネタ中にゼロ知識の広め合いをやっちゃうんでしょうねぇ(ため息)。


周りに気を使ってるのかどうか知らんが、ひそひそ声の会話こそ耳障りなものって無い。
 しかも、そのどれもが間違ってるから、よけいに
 
 いらいらいらいらいらいらいらいらいらいら
 いらいらいらいらいらいらいらいらいらいら
 いらいらいらいらいらいらちらちらいらいら
 いらいらいらいらいらいらいらいらいらいら

 してしまう。


 「トータルテンボス」を
 「森三中」と間違える人は初めてだった。
 しかも、その理由が
 

 「似てるんだよねぇ」


 ってちょっとちょっと。
 性別、人数、ネタの系統。
 どこをどうとっても似てませんぜ、ダンナ。


 で、彼女も優しいのか何なのか知らないが


 「あぁー、言われてみればなんとなくそうだ〜」

 って。


彼女は彼女で、


 (何でそこを聞き逃すんだ!)
 
 と、こちらが頭をかきむしりたくなるほど、肝心なとこを全て聞き逃す。
 で、その度に彼氏に

 「え?え?今、何って?」と、聞き返す。

 2丁拳銃のネタか、オマエは!と、思うこと度々…いや、しばしば…もしくは殆ど。
 2丁拳銃の漫才に無かったですかね、「聞き逃す」と何かを掛けたネタ。


 そうそう、この彼女。
 いわゆる「掛かってるネタ」が全て意味が分からなかったみたいで、その度に彼氏に

 「えっ?今のどういう意味?」とか
 「何で、みんな笑ってるの?」と聞いていた。


 (後から私がまとめて教えてやるから、今はとりあえず黙って聞いとけ!)
 と、胸倉を掴んで言い聞かせたいほど、いらっとした。

 ネタの意味を説明するほど、間抜けで興ざめなことって無いよなぁ。
 彼氏は語りたがりらしく、嬉々として説明してたけど。

 SPコントでも、小堀さんが噛んだセリフの語尾を強引にギャグとして押し通すことに成功した時、

 (女)「えっ?なんで今みんな笑ってるの?」
 (男)「コリがセリフを噛んじゃって…」

 という説明が始まり、この調子でこの後も続きそうだったので、空いてる席にそろそろと移動した。
 余韻をぶち壊されたら泣く。

SPコント。
 1回目の衝撃が凄かったせいか、2回目となる今日は結構落ちついて見れた。
 「まがいもの」の余波(笑)で、小堀さんの声が若干ガラガラだった。
 昨日、うたライブだったんだなぁということを実感。
 
 河本さんにしろ、小堀さんにしろ、カッコ悪いビジュアルの役の時ほど、なんだかカッコ良く見えてしまうのはどうしてか。
 “贔屓目”か。

ネタ組で、ダイノジとショージさんのユニットがあった。
 ネタの中でネタをする、という二重構成だったが、
 
 「漫才・ダイノジ」

 と、スクリーンに文字が映った時、私は非常にときめいてしまった。
 (あっ、やった!)と。
 
 「漫才をやってるダイノジ」もしくは「ダイノジの漫才」
 がどうやら私は好きなのらしい。
 それが今日初めてわかった。

 2丁拳銃やカリカの場合は逆に、明転の時にセンターマイクが見えなかったら、非常にわくわくしてくるんだけど。
 



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