2003年05月08日(木)
<大人>の意味が分かった
今日の私の仕事ぶりの冴えなさといったらなかった。
何故か昨日入力したデータがプリントアウトしようとしても
<対象データは出力できません>
になる。
入力ミスがあったデータを訂正していたら1件、削除しないでいいデータまで削除してしまった。
復旧させたくても私が消す前のデータが手元に無いのでどうすることも出来ない。
プリントアウト出来るデータを先にプリントしてたら何故かすぐ紙詰まりが起きる。
(何か…、私が仕事すればする程指導員さんに余計な仕事を増やさせてるよな…)
と思ったらどんどん気持ちが沈んできた。
もう半泣き状態で指導員さんが帰ってくるのを待つ。
私の指導員さんは多分うちの職場で一番忙しい。
私に仕事の指示をしてる間にもどんどん人が寄って来て色んなことを訊いたり訊ねたりしている。
その度にテキパキ的確に対応している。
私はこの人がとても好きなのでその人の手助けになりたいのに手助けどころか手を煩わせることが多いのがとても申し訳無くて且つ情けなかった。
帰って来たので速攻近寄って事の経緯を説明し、平謝りした。
(仕事を外されてもしょうがない。私が悪いんだから)
と引き際を覚悟しながら打ち明けた。
でも指導員さんは私の話を聞くと笑ってこう言った。
「大丈夫。また入力すれば戻るよ、それ。
消したのは1人分だけやろ?あとのはちゃんと入っとるんやろ。
私さー、昨日これ頼んだ時全然入れてなかったやろ。
でもそれを昨日全部入れてくれたやん。
すごい助かってるんよ。
ん?入力したのにプリントアウト出来ないのがある?…あぁ、それも大丈夫、大丈夫。
何の問題も心配も無いよ」
そして、私を横の机に座らせて見せてくれた。
データがちゃんと復旧されたところを。
プリントアウト出来なくても入力がしっかりされているのならそれはいつでも融通が利くということも言ってくれた。
家に帰って今日1日のことを振り返ったら本当に泣けてきた。
初めて仕事のことで泣いた。
私に仕事を教えてくれる人があの人で良かった、ということが嬉しくて泣けてきた。
「大丈夫」という言葉は思ってた以上に安心感をくれる言葉だった。
「大人」というのは「心が大きい人」のことをいうんじゃないかな、と思った。
明日は今日より少しだけでも仕事を覚えよう。
私も指導員の人も安心して日中過ごせるように。
ちなみにウチの職場は昨日
<電話は何コールで取るか>
についてそれはそれは大議論が繰り広げられていた。
「鳴った時点で反応して取るのが普通の感覚ではないか」という<ワンコール派>と
「1コールで取るのは電話を“待ってました!”という感じで取る気がしてはしたない。
3コール目で落ち着いて取るのがマナーだ」という<3コール派>に室内は真っ二つ。
(間を取って「2コールで取る」にしたら良いんじゃないの?)
と思ったけどそんな気楽な事を言える雰囲気ではなかった。
「電話を何コール目で取るか」なんてことについて昼の2時からこんなに元気に議論出来るのもすげぇわ、と思いながら終わりを待つ。
結論は「出来るだけ2コール目には取る」だった。
なんだよー、結局それかよー。
それを得るために2時間も会議してたのかよー。
指導員さんの大きな心に触れて気持ちがほんわかしたのに、帰る間際に遭遇したほかの課の人の小バカ口調にぷんぷん。
私が属してた前の課の人間全員を小バカにしたのと同じことだったので。
“心直し”として、結局スガシカオのNewアルバム「SMILE」を買って帰る(笑)。
私が惚れちゃったスガシカオは「Thank You」から「アシメントリー」への流れでした。