消滅する言語

「消滅する言語」読了。いま地球上からすごい勢いで言語が消えている。少数の民族にしか利用されていない言語は,英語などのグローバル言語の波に押されたり,その言語を利用する人間が全て死に絶えてしまったりすることで,消滅の危機にさらされている。

具体例が少なく抽象的な論理だけで話が進むので,ちょっは読みにくいんだけど,内容は衝撃的。言語が消えるということは,それにともなって文化が消えるということで,文化の多様性という面から見ても人類に対するダメージがあるという論旨である。

地球上にある言語の数も定説はないらしい(筆者は約6000と見積もっている)。そして,この中の半分ぐらいが近い将来に消滅するのではないかと予測している。これを防ぐためには,言語学者や政府や資金のサポートが必要だ。ユーロが多言語政策を押し進めていたりして好転の兆しもあるが,それでも多くの言語の消滅は避けられないらしい。
2005年04月05日(火)

ま2の本日記 / ま2