亡国のイージス

ハードカバーで挫折した「亡国のイージス」を文庫本で買いなおして読了。なかなかに骨太な冒険小説であった。映画化が進んでいるのだが,出演を決めた韓国の女優が「日本の再軍備を促す映画に出た」ということで大変だとか。そんな小説ではないことは読めばわかる。これは日本という国を考え直そうという小説である。自分の国を守ることを真剣に考えなかった国が,どのような災厄に巻き込まれることになるのか。
自衛隊のイージス艦「いそかぜ」が,北朝鮮のテロリストと結託して叛乱を起こす。しかし,その情報をいちはやくキャッチした自衛隊の情報局が,工作員を艦内に送り込んでいた。しかし,工作員はたった一人。「いそかぜ」をそして日本を救うのは誰か。「女王陛下のユリシーズ号」なんかを思い出しますね。こっちのほうがウエットだけど。
2004年08月28日(土)

ま2の本日記 / ま2