想
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| 2004年09月16日(木) |
<に→ぬ>/BlueFilms/気を取り直して |
****** <日記とは思えぬ。> そんなんばっかだけどな。 ******
一人暮らしをはじめてから、寝室のカーテンは青と決めている。眠りから覚めると、空気が薄青くなっていてちょうどいい。自分らしさってなんだろうとか、どんな顔して人に会おうとか、そんな面倒くさいことを放り投げて呼吸ができる。色の好みはその時々で随分変わるけれど、空気の色で言えば、この透き通った青ほど楽な気持ちになれる色は他にない。
毎週のように映画館に通い続けていたら、ふとしたきっかけで知り合った男に「どんな映画が撮りたい」と訊かれた。映画を撮る気なんてさらさらない。映画は撮るものじゃなくて観るものだ、そう答えた。けれど、「いつか撮りたくなるに決まってる」と言われ、「もし撮るなら何を撮る?ドキュメンタリー?アクション?」としつこく食い下がられたので、仕方なく、青だ、と答えた。青い印象の映画が撮りたい、と言ったつもりだった。空の青、海の青、解釈は他にもいろいろできただろう。 男は一瞬きょとんとしてから大きく笑って、僕の前を歩き出した。派手なピンクの扉の前で、「ここで女優を選べばいい」と言った。何に対する自信か知らないが、ずいぶん自信ありげな顔だった。その店に入ると、あまりにも僕好みの娘がいた。仕方がないのでとりあえず連れて帰り、寝てはみたものの、なぜ深い付き合いもない男にいきなり女を与えられなければならないのかはわからなかった。 腹が減ったというので、とりあえず冷蔵庫にあったアサリとニンニクでボンゴレを作って食べさせ、その間に裸の彼女をハンディーカムで撮った。撮りたくなるに決まってるという男の言葉とは関係ないと思いたい。ただ、彼女の体があまりにもきれいだった。カーテンを閉めると、街灯が部屋を青くする。その空気の中に自然に納まっている彼女が、本当に僕好みで、このまま何もなかったように時間が過ぎていくのはもったいないと思った。僕の考えを推し量る様子も見せずひたすらスパゲティを食べていた彼女は、「変な人。」という感想を漏らし、少しだけ微笑った。その口元があまりにも僕好みで、心外に思いつつもまた寝る羽目になってしまった。 頭の中に想い出をつくることは簡単だが、変わらない映像を残すことはできない。映画がそれを可能にするなら、悪くないかもしれない、と思った。
*** 最近、比較的、夜に寝られない。 眠気の山を越えて寝付けないのもあり、時間がもったいない気がするのもあり。
昨日は先輩にほとんどおごられて飲んだ。 ありがたい。
何かの役に立っている充実感が必要なのかもしれない。 めぐりあわせはとても大事だ。 あの時うまくいかなかったことは、今このときのためだったんじゃないか、というようなこと。 ふりかえり楽観主義。
というような投げ出し文が、本当の日記。
なぜこんなに、急に書く気になったのか。それはおそらく「ボウリング・フォー・コロンバイン」のせいだ。 途中からしか見られなかったが、華氏911を観に行こうと改めて思うには十分だった。 早く観たい。
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