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2003年09月11日(木)  無常というルールは普遍なんですかね。

世の中なんて、常に自己矛盾を抱えているモノですよね。

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無常。
生まれたものはいつか死に、
造られたものはいつか壊れる。
その「いつか」が、僕らには結構重要だったりするわけで。

一昨年には本当にたくさんの人が亡くなった。
友人とメールでやりとりしながらも、
テレビの画面からいつまでも目が離せなかった。
遠い場所の話。

今年、自分の誕生日の翌日に、
父の同僚の娘さんが病気で亡くなった。
少しだけ顔見知りの彼女は、僕の1つ年下。
本当に近い、それでも少しだけ遠い話。

どちらも、人が持って生まれた期限を否が応にも知らしめるような。
そういう漠然とした意味では、とても自分と近いところの問題なのだけれど、
人の死というものが、僕にとってはまだどうしても身近ではない。
亡くなった人は、手の届かないところに行ってしまって、
手が届かないところにあるものには、興味を持つのが難しい僕。
多分、本当に大事なものをまだ「死」によって奪われていないから。
運命は今のところ僕を甘やかしているけれど、
そのうちどこか深いところへ僕を突き落とす心積もりなのかもしれない。



今はこの世に存在しない沢山の人のために、そして、
今しばらくこの世に存在し続ける全ての人のために、
平和を祈ります。


真 |MAIL