職場じゃ最近、二人のひとが同じ漫画を貸していてそれが飛び交っているのです。
私も昨日、縦に大きいお兄さんから浦沢 直樹の２０世紀少年を借りてきました。
この２０世紀少年は私の友達が文化庁メディア芸術祭で奨励賞を受賞した時、
マンガ部門で優秀賞を受賞しているのです。授賞式に行った友達が、興奮して
「浦沢 直樹に会ったぞ！」って話をしていたのは記憶に新しい。
折りしも、第一回文化庁メディア芸術祭で優秀賞を受賞した
ＭＯＮＳＴＥＲのＴＶアニメはもうすぐ終わります。
火曜の夜中にずーっとやっていたんだけれど、今週の火曜日にヨハンが撃たれていました。
原作も読んだので、ついにここまで来たか。。。って感じでしたね。
深夜枠のＴＶアニメの割りにはすごく長かったんじゃないかな。
私、スペイン語の勉強をしながら、見た記憶があるもの。

で、昨日はなんだか疲れていて、２０世紀少年は１巻しか読むことが出来ませんでした。
今日は比較的早い、午後７時半くらいには帰宅し、そこから２０世紀少年三昧。
とりあえず、１０巻まで読みました。
いやー、面白いです。
浦沢 直樹は私よりも少し上の世代なんですが、「時代」がすごく上手く描かれています。
１９６０年〜１９８０年生まれの人なら、すごく懐かしくて、楽しめる漫画だと思う。
これが「メディア芸術祭」で受賞するのも理解できますね。
「メディア」ってこういうことでもあるのだな。。。と思いました。
私たちが子供の頃ってまだ漫画は「悪」であったわけですよ。
「漫画ばっかり読んでいないで、勉強しなさい！」ってよく言われました。
でも、子供心に漫画ってマイナスの要素ばかりじゃないのに。。。って強く思っていました。
私の源氏物語の原点は大和和紀のあさきゆめみしにあります。
その後、原文の源氏物語も現代語訳の源氏物語も読みましたが、
あれがなけりゃきっとわからなかっただろうな。。。っていう部分もたくさんあります。
小学校の時に読んだあさきゆめみしはイメージとして、自分の中に取り込まれていたんですね。
横浜のＳちゃんともそんな話をこの前していたのですが、彼女が「ベルばら」のおかげで
フランス革命がよく解ったって言っていました。
そんな漫画、他にもあるよね。
いがらしゆみこの「ジョージィ」のおかげで、イギリスとオーストラリアの関係が解ったし、
やまざき貴子の「マリー・ブランシュに伝えて」で薔薇戦争のことが解った。
この２０世紀少年で昭和の文化を知る時代も来るのかもね。。。
それにしてもよく出来たハナシですよ。
はやく、続きを読もうっと♪

そういや、朝のズームインで万博の各国パビリオンの展示品や備品が
Ｙａｈｏｏ！オークションにかけられているというニュースを見ました。
早速、チェックしたのですが、ありえねぇ。。。。
オーストラリア館のジャイアントカモネ、誰が買うんでしょか？
どこに飾るんでしょか？ご丁寧に背景とか３本の木もついてますょ。
他にもドアとか案内看板とか日用品とか売ってます。
コメンテーターの人は「ただ捨ててしまうのではなく、リサイクルするっていいですね♪」
なんてことを言っていましたが、おかしいんぢゃないのっ！
何でも金に換えようってのがヘンだよ。
「捨ててしまう」のが勿体無いなら、寄付するとかあると思うんだよねぇ。
「ジャイアントカモネを飾ってくれる展示施設を募集します。」って公募をかけて
適正に活用してくださる施設を審査で選ぶとか、日用品、事務用品はＮＰＯに寄付するとかさ。
悪戯に煽ってませんか？第一、普通の素人がジャイアントカモネを買うかぃ。
時代を象徴するかのようなニュースにちょっと辟易してしまいました。
アタシ、今回、世間をにぎわせた万博ガラミの様々なことを通して思ったんですけどね、
結局、ビンボー人には用がないってことですかね。
人気パビリオンだって、事前予約制度を導入するもんだから、予約付きで転売できちゃうわけでしょ、
入手困難な万博グッズだって、オークションで金をだしゃ買えるわけでしょ、
極めつけが金にモノを言わせれば、展示品だって我が家にやってくるわけですょ。
弁当持ってくるなとか、外から持ってきたペットボトルは入り口で没収とか
少しでも節約して、安売り店で飲み物を買うようなビンボー人には用がないんでしょ！
私は幸いにして、食うにも困るビンボーじゃないけどね、
でも、無駄に金を使うほどお金持ちじゃないの。
しぼれるトコはしぼって、その余剰金でささやかに楽しむ程度の生活レベルなの。
２０世紀少年には１９７０年の大阪万博がキーワードのひとつになっています。
子供の目から見た万博ってきっと「夢」と「未来」が溢れたカッチョイイものだったんですよ。
今の子供たちは今回の万博を見て何を思ったのかなぁ。
親が大枚をはたいて、予約済みのチケットを手に入れてあっさり見た展示物から
何を感じとったのかなぁ。大人たちがこれで本当にいいのかね。