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2003年07月19日(土) オリンピック作家

 ●人は生きるために生まれてきたのだから

 私の友達が5年ぶりに本を出しました。
 上がそのタイトルです。
 講談社刊で1600円。
 17日に出たばかりなのに、在庫あとわずかって何?

 いま出版は厳しい状況ゆえ、売れる自信がないものは本当に少なく発行するそうで、今回もその弊害のようです。
 売れるんだからしっかり印刷しろ!講談社!
 おかげで私もまだ読めないんだぞ!

 著者は大石邦子さん。年齢は女性なので伏せますが、私より20くらい上です。
 車椅子の作家です。
 これまでに8冊やはり講談社から出版していて、今回が9冊目です。(だったよなぁ?)
 とても優しい文体で、泣く人がたくさんいます。
 身近な人の死に遭いすぎて涙の枯れている私も何度か泣きました。

 この大石邦子さん。文章もそうですが、喋りも聞く者に深い感動を与えます。
 だから、こんなのもありなんですが…。
 大石さんは下半身が動かないのでお風呂に入るのも大変です。と同時にお風呂を洗うのも大変です。
 なものですから、その日は湯船に浸かりながら明日のお風呂掃除を考えお湯を抜いておこうと考えました。
 しかし。
 お湯を抜いてみて大石さんはハッ!としました。
 そうです。お湯の浮力があるから湯船から出られる大石さん。お湯を抜いたらもう動けません。
 しばし唖然。そのまま呆然。どうしようとパニック。あーあーあー困った。出られない…。
 でもこれって、お湯をもう一度入れてやればいいだけの話。何も難しいことはない。
 あーなのに、大石さんが、「私は本当にその時困ったのでした」と喋ると、聞いている方はなるほどぉと考えるのです。
 私たちがこの話を披露したところで、「ははは、ドジだねぇ」と鼻で笑われておしまいなのに。大石さんにかかるとこれが一つの講演ネタとして成立してしまうのです。
 ズルイと思いません?






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