ひさしぶりにその本に目を通したのは、 本屋の文庫本ランキングの一位になっていたから。
東京ブックフェアーの時に 2割引だと買い込んだ本のうちの一冊。 ほかの本はすでに読んでしまっていた。 残ったのが『ファースト・プライオリティー』 別に嫌だった訳じゃない。 誰かを楽しませるようなエンターテイメント性の高いものを 書こうかなと思っていた私にはあまりよくない。 そう思っていたから敬遠していたのだ。
ある日、ふと立ち寄った本屋で淡いピンクの花が 水色をバックにして開いている表紙をみて 読んでみようかなと漠然とおもった。 でも、すぐには読まなかった。
最低限のことしかやらず あとはダラダラとTVかネット、ときどき読書。 ああ、このままでいいのかなって思った。 ストックしていた本がつきてしまったので 獲物を漁ってこようかと思ったとき 『ファースト・プライオリティー』の存在を思い出した。 今の私は敬遠する理由をすでにもっていなかったので 貪るように読み始めた。 その中には、私が共感できる人物が描かれていた。 結婚や離婚の感覚なんてよくわからないけれど においがつたわってくるんだ。
いまの私の生活を文章化したら どんなにおいが漂ってくるのだろうか? 私は、一瞬の思いつきを吹き消した。
|