♡ Smile ♡
Rei



 

【人間の価値について述べよ】
専門学校の入試の作文の課題はこれであった。
私はその時、姨捨山について書いた。
その時の私が何を書いたのかは、今となってはハッキリとは覚えていない。
当時とは物の考えたかも多少違っているし、色々な事を経験した。
しかし、人間として生きていく価値の無い人など、本当はいないと書いたことは覚えている。


私はすぐに自分の存在理由を探してしまう。
私が生きている事の意味を求める。
「誰かに必要とされていたい」と、いつも思っている。

何か問題が起きるとすぐにマイナス思考になってしまう。
自分でどん底まで引きずり落としてしまう。
心の中にはそれを止めようとしている自分も居る。
しかし、そんな自分を振りきってしまう方が強い。
「私なんか必要じゃない」そんなふうに。
つらい状況に耐える事が出来なくなると、すぐに逃げ出そうとする。
恋愛ならば、「別れ」と言う言葉を出してしまう。
本当は自分が傷つきたくないだけ。
「あなたを傷つけたくないから・・・」
相手の事を思うような言葉で、自分を守ろうとする。

誰と付き合っても、なぜ私と付き合っているのか疑問に思ってしまう。
恋人であれ、友達であれ。
「人を好きだと思う事」
そういう感情がどうして起こるのかすら疑問に思う。

「寂しい人」そう言われた。
そうかもしれない。心の貧しい人間なんだと思う。
私の良さってなんだろう。
私には全くわからない。
自分に自信が無い。
つまらない人間なのではないかと思う。
そんな私と関わる人は、いつか私を嫌になるのではないかと思ってしまう。
そうして毎日を不安に過ごす。
楽しい事があった後は特にその思いは強くなる。
夢のように消えてしまうのではないかと。

小さい頃から仲の良い友達が一人いる。幼馴染ってやつ。
家も近所で、中学3年で始めて同じクラスになった子。
まる1年連絡をとらなかった事もある。
そんなに頻繁に連絡もしない。
でも会えばいつでも安心していられる存在。
喧嘩も沢山してきた。
だからこそ、何でも話せる。
私とは全く性格が違い、価値観も、趣味好みも全く違う。
それをお互い認め合って付き合っている。
2人が一緒にいるパッと見はアンバランス。
でも、お互いに無いものを持っているから調和が取れている。
彼女は私に何かしてくれるわけではない。
私も何かするわけではない。
しかし、私にとって大事な存在だ。

恋愛もそういう風に考えられればいいのだろう。
ただ、幼馴染との間にある、永い月日によって出来た信頼関係のようにはいかない。
男と女と言うのも関係するのかもしれない。
付き合いが浅いからかもしれない。

私は考えすぎて焦っていたのだろうか。
答えを求めすぎていたのかもしれない。
もっと、ゆっくり見つめなければならない事があるのに。
時間をかけなければならない事もあるのだと・・・


2001年02月07日(水)
初日 最新 目次 MAIL HOME


My追加