今日は午後17時過ぎに目が醒めた。 なので、今日は学校に行く事が出来なかった。 俺が起きた時、家には誰も居なかったので、久しぶりに寝起き後特有の感慨に浸る事が出来たと思う。 E君とか男の子の事が浮かんで、またたまらない気持ちになっていった。 普段は、妨害ばかりでそんな感慨にも浸らせてもらえないけど、結構気持ち的にきついものを感じてしまった。 午後18時頃に母親が帰ってきて、また何も考えられなくなってしまった。 現在午後18時55分。 A君の義父であるショタコン親父と、メッセの子達は今日対峙したはずだ。 あの子達はちゃんと無事で居てくれているだろうか。
メッセの子から連絡がきた。 「今日行ってきました」と。 メッセの子は、A君を親元には帰したくないのだ。 そして、A君の退院後には、何とかまた自分達の元に引き取りたいと考えている。 そのショタコン野郎の下に、A君を戻す訳にはいかないから。 俺が「どうだった?」と言うと、「だめでした。あの男俺らがA君引き取る事に納得しない。退院したらA君を家に戻すって」と。 俺は「今日何があったのか、最初から順序立てて詳しく説明してください」と言った。 メッセの子は、「弟が40度近い熱出しちゃって今日行けなかったんです。弟は行きたがってたけどフラフラしてたし逆に危なくなっちゃうんで俺が行かせませんでした。だから今日は兄ちゃんと二人で行きました。朝一番で行って男よりも先に着けました。A君の方は今日はずっと意識混濁で日中は眠ってましたね。あの男が来てからムンテラに行ってました。男から聞いたら入院は長くて1〜2ヶ月らしいです。それで男はA君が退院したら家に戻すって。今までみたいに俺らの元で生活させるのは認めないって。俺は言いましたよ。A君は虐待されて家出したんだ。実家には絶対に戻りたくないしあなたの事を父親だと認めてないって。そしたら『いつAに虐待したか?』と…実際に法的に認められるまでの虐待まではいってないんです。暴力もないし性的な物も法的な事までもいかないし…虐待ではなくて野放し状態にあっただけなんだと。母親が家に帰られない場合だって必ず現金を置いて出かけてたし育児放棄でもないって。ちゃんと飯食わしてたぞって。だから俺は言いました。『虐待はないのはわかったけどだけど子供の前でセックスしたり体を見せろって言ったのも性的虐待にならないか』って。そしたらそれは否認されました。セックスするのは当たり前。だけど家が狭いから子供が同室になってしまうのは仕方なかった。それにAは寝てたはず。勝手に起きてきたんだと。風呂あけてA君にああ言ったのも性的虐待なんて馬鹿らしい。あまりにも華奢だったから体を見て『もっと鍛えろよ』みたいに声かけするつもりでああいう事したけどAが体を見せるのを嫌がってきたからそれでこっちがイヤらしい事をしかけたみたいな形になってしまった。俺にそういう気はないって笑われたし。俺には全部言い訳に聞こえましたけどね。それでAの父親は自分だってやたら言ってました。子供が嫌がろうが子供が親元で暮らすのは当たり前な事だろって。親が嫌だからって友達の家で暮らすなんてそんなのワガママな非行にすぎないって。たしかに今まではあの母親も自分の子供に対して野放ししてる部分が強かったかもしれないけど今は違うって。Aにはちゃんと教育が必要だって。昼も夜も家を出られちゃそんなのだめだって。昼間は君達と遊んでてもこっちは何も言わないけど夜はちゃんと家に帰せって。それでも君達がまだAの事を自分ら親から引き離して自分達の所に帰さないなら本当に警察に通報するよって言われました……自分はAの父親だぞみたいなやたら強調してたし。Aが帰らないのはA含めて俺達の非行だと一方的に言われました。あいつが車乗って走ろうとしてる時に俺はA君にとってこの家庭は地獄だろってそいつに言ったら『てめーもういっぺん言ってみろや。ガキが人の家庭にごちゃごちゃ首つっこんでくんじゃねーよ』みたいな事を怒鳴ってきて兄ちゃんに対しては成人だからってことで『これ以上しつこいと訴えるからな』みたいに言ってきました。今までは黙認してやってたんだとか」と言った。 俺は「母親はA君の家出認めたのに、何の繋がりもない親父がここまで執拗に引き戻そうとするの、あからさまに不自然だし筋違いだよね。それに、学校でレイプとかされてきたのに、何が教育が必要だ、だ。あいつはもう、やりたくてやりたくてたまらないだけなんだよ。A君の母親と入籍したのだって、A君目当てに違いない。『自分は入籍までしたんだから、A君を犯せないなんて許せない!』なんて自己中な意識持ってんだよ」と言った。 メッセの子は「正式にあいつがA君の父親であるっていうのがある限り俺ら絶対勝てないです。A君だって実際暴力とか受けてたわけじゃないし。裁判沙汰になったとしても『虐待の事実は無く子供達の非行である』で片付けられそう」と言った。 俺は「A君の意志でまた家出してもらおう。実際、実の母親は家出認めてるんだ。あいつの出る幕なんてどこにもない」と言った。 メッセの子は「前までは自分の息子ってわけじゃなかったからそこまで母親に言えなかったし自分がそこまで首つっこむべき事ではないって考えてたけど今はAの父親は自分になった。自分が父親になったからには子供に対してちゃんとしっかりやってかないといけないみたいな事言われました」と言った。 俺は「どんな感じの奴だったの?」と言った。 メッセの子は「茶髪ロン毛でオールバックで色黒で。色サングラスかけてて。サーファーみたいな感じ。ベンツに乗ってました。腕かなり太かった」と言った。 俺は「ヤクザ?」と言った。 メッセの子は「ヤクザではないです。前A君から聞いた話だとカフェかなにかの店長やってるって。38歳」 俺は「力でこられたら、弟そいつ倒せそう?」と言った。 メッセの子は「見た目かなり強そうだけど多分大丈夫かもしれない」と言った。 俺は「弟に早く風治してもらあないと。そいつ、ヤクザじゃないにしろヤクザと繋がりあるかもしれない。いざとなったら使ってきそう」と言った。 メッセの子は「はい…あいつ明日も来る可能性高いから俺らも一番に行きます。あいつの弱みとか法的にこっちが有利になる要素とかもないからきつい」と言った。 俺は「こっちの強みは金がある事。まじで、一回法律家のとこに相談行った方が良いよ。あいつ、こっちが法律に無知なの逆手に取って都合良い事ほざいてる可能性高いし、まじで相談行った方が良い。絶対何か抜け道あるはずだから」と言った。 メッセの子は「もし今日あいつが俺達になにか性的な興味持っているだろうととれる態度をあいつが取っていればそれ弱みにできたんだろうけどそれすら見つける事ができませんでした」と言った。
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