メッセの子から「死んだほうがいいのかな」とメールが着た。 俺は「E君には全部話したの?」と言った。 メッセの子は「話してないです。だけどあいつにやられた事と全く同じ事をCの兄ちゃんにやってもらった・・・」と言った。 俺は「はい・・・」と言った。 メッセの子は「A君みたいになっちゃうけど自分の好きな存在に同じ事される事によって汚れた体を清らかに洗われるっていう感覚でした・・・」と言った。 俺は「打ち明けないと。せめて、病院でやられて以来射精できなくなったって事を」と言った。 次にメッセの子は、そいつにされた行為内容に触れる事を言った。 E君にそれをしてもらって、「精神的にも凄く満たされる感じで体感的にも凄く快感でした」と。 俺は「うん」と言った。 メッセの子は「それで射精の瞬間の時に感じるあの快感がきたんですよ。だけど精液は出てないんです」と言った。 俺は「はい」と言った。 メッセの子は「欲で寝てるA君か弟に飛び込んで襲いそう。死んだほうがいいっぽい」と言った。 メッセの子は射精出来ずに、欲が溜まるだけ溜まって、そこから解放されないで居るのだ。 俺は「そんな事言うならE君に全部話して相談乗ってもらおうよ・・・。射精とかも手伝ってもらって」と言った。 そこから、メッセの子からのメールが途絶えた。 俺は、今E君に電話か何かで相談しているのかな、と思った。 しかし、1時間以上経っても連絡が来ない。 俺は「○○(メッセの子の名前)大丈夫?」とメールを送ってみた。 それでも、全く返事は来ない・・・ 現在午前1時46分。
何度送っても返事が来ない。 胸が苦しい・・・・
メッセの子から返事が着た。 「太郎君がA君の事連れ去ろうとしてたから」と。 太郎君というのは、メッセの子に語り変えてくる明治時代の男の子。 つまり、幻聴の存在だ。 メッセの子は、その太郎君が実在するのだと信じ込んでいる。 「死んだほうがいいっぽい」なんて言われて連絡が途絶えたので、てっきりまた自殺でも図ったのかと思ってしまった。 俺は「無事だったんだね」と返事を返した。 メッセの子は「もう少しで連れていかれるところでした」と言った。 現在午前2時54分。
正月に、俺は親や親戚から合計4封筒分のお年玉を貰った。 貰っただけで今まで放置していたのだが、今初めてそれを開封してみた。 それぞれの封筒に1万円ずつ入っていて、合計で4万円だった。 これでウォークマンを買おうと思う。 弟と同じiPodにするか、メッセの子と同じソニーのウォークマンシリーズにするか、それとも「騒音キラー」という機能が搭載されているパナソニックのウォークマンにするか、少し迷う。 俺が音楽を聴くのは、主に周囲の雑音を遮断するため。 だから、「騒音キラー」搭載のパナソニックのウォークマンが、今のところ俺の中で一番有力なのだけれど。 目的が「雑音に考え事を邪魔されたくない」だから、俺が聴くのは基本的にクラシックかFF10等何かのサントラである事が多い。 歌謡曲には興味が沸かない。 フランス語学習のCDとかも入れたら便利だろうな。
昨日からの徹夜明け。 三ノ宮に行ってきた。 普段はJRで行くのだが、母親に阪神の切符を貰ったので阪神電車で行く事にした。阪神電車で三ノ宮に行くのは今回が初めてかもしれない。 何のウォークマンを買うかについてだが、メッセの子に色々と聞いた結果、俺はソニーのウォークマンシリーズを購入する事に決めた。 ジョーシンに行き、「ソニーウォークマンSシリーズ NW-S703F バイオレット 1GB」を購入した。 1万7千円くらいした。 その後、ジョーシンの地下1階のDVDコーナーで「ベニスに死す」が1000円で売られていたので、それも買った。 その後ジュンク堂に行き、西尾維新の「零崎軋識の人間ノック」を購入した。これが1200円。 その後、センター街の入口で「飛裏恋(とりこ)」という吉本興業の若手芸人が路上漫才をやっていたのを見つけたので、少しだけ見ていた。 漫画「神戸在住」に南京町が出てきた事があったので、その後俺は南京町に行ってみる事にした。 そこで「豚まん」「ちまき」「ごまだんご」を食べた。 ちまきは日本の冷餅みたいな甘いお菓子かと思っていたけど、中華風ちまきはおこわと呼ぶのか、もち米で作ったおにぎりみたいな感じで、俺が思っていた食べ物とは全然違っていた。 南京町の写メを4枚撮り、俺はメッセの子にそれらの写メを添えつけて「中華街です」とメールを送った。
    メッセの子は「すごい」と言った。 俺は「横浜にあるのよりは小さいと思うけど、一応神戸の名所の一つです。中国人がやってる街で、外国みたいな雰囲気で。地名は南京町」と言った。 メッセの子は「いいですね」と言った。 俺は「みんなで関西に旅行に行く機会でもあれば、一度神戸にも立ち寄ってみてください^^その時はC君も連れてね」と言った。 C君はC君で、メッセの子と同じく統合失調症になってしまったとかで、今現在C君は自分の父親が勤めている大阪にある精神病院に入院している。 「一度神戸にも立ち寄ってみてください^^」なんて言いながら、ショタコンの被害に遭わされた男の子の姿を見る事自体を避けたいと思っている俺が一体何を言ってるんだろうと、そんな自分にそらぞらしさを覚えた。 メッセの子は「はいっす」と言った。 今日は散々歩き回ったので、しばらく段差みたいなところに腰掛けボーっとしていた。 なんか、浸るみたいになってるな、と感じた。 酷い現実を沢山知ってる、メッセの子なんか最近やられた、あの子だってやられてた、それなのに何で自分はこんなところでのんびり浸って居られるんだろう・・・と、とても後ろめたくて不安な気持ちになってきた。 俺は家に帰る事にした。 帰りも阪神電車で帰ってきた。 電車の中で漫画を読んでいた事もあり、見慣れない駅ばかりだった事もありで、途中「乗り過ごしたかもしれない」と思い、地元よりも手前の駅で降りてしまった。阪神電車はJRよりも本数が少ないのか、次の電車が来るまで数十分待たなければならない。 次の電車に乗り込んだのだが、今度は地元の駅を本当に乗り過ごしてしまった。 地元の隣の駅で気が付き、そこで降りる。 そして、また地元に引き返してきた。 現在午後20時26分。 今日は本当にクタクタだ。
メッセの子からメールが着た。 「このままじゃ帰れない」とか。 事情を聞いてみると、家に帰れば弟君やA君を襲ってしまうに違いないから、との事だった。 そして、ずっと寒空の中に居ると言う。 俺はE君に全部打ち明けるよう説得したけど、メッセの子は「辛い事思い出させちゃいます・・」と言って、E君に対して、あまり今現在の自分の状況を打ち明ける気にはならないようだ。 俺は「それでも、打ち明けなければもっと酷い事になるから。暴走する前に打ち明けなさい」みたいな事を言った。 すると、メッセの子は「もういいです!俺が最悪になるけどE君に全部打ち明けます!」と、半ば自棄っぽく決断した。 その後メッセの子はE君に連絡を入れ、その後「今から車で迎えに来てくれるらしいです。寒い外で一人で凄い寂しかった(:_;)」と言った。 そして、「この前辛かった事も話そうと思う・・・それで射精の事も相談する」と言った。 俺は「それが良いです」と返答した。 メッセの子は「リュカさんには本当に迷惑とか面倒かけたりしてすみません・・・まじで感謝しています。リュカさんがいなかったら耐えられなかった事たくさんあります」と言った。 俺は「いえいえ」と言った。 メッセの子は「後押ししてくれてありがとうございます」と言った。 俺は「どういたしまして」と返答した。 こんな風に改まって感謝されると、少し後ろめたい気持ちになる。
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