リュカの日記

2006年09月07日(木)

映画「き・れ・い?」を観た。
深夜に観たという事もあってか、かなり恐ろしく感じた。
結局、昨日はメッセの子からは一切連絡が来なかった。
自分から連絡を入れ、また新たに何かを知ってしまうという可能性も怖かったので、結局俺の方からメールを入れる事もしなかった。

睡眠薬を大量に飲んで昏睡状態に陥ったC君。
一昨日、メッセの子はC君が胸がへこむくらい心臓マッサージをされている光景を見て、いたたまれなくなり外まで逃げ出してきた。
その後一命を取り留めたC君だが、「でもCはさっき長い時間心肺停止状態になってたんですよ。確実に脳が酸欠状態になってたって」と言っていた。
メッセの子は以前、おかしくなってマンションから飛び降りるまでは、看護士になるための専門学校に通っていたので、医療の事に詳しいのだ。
その9時間後くらいに、また俺にメールを送ってきて、
「悪夢を見てるみたいです。でも紛れもなくこれが現実なんですよね」
と言ってきたので、どういう事なのか訊ねると、
「Cは目覚めません。医師がCの親に話した内容がまじショックで。今Cは症例からいって90%以上の確率で脳に重い障害をかかえてるって。目覚めたとしても植物状態の可能性が高いですって」
「あのCには二度と会えないのかな。植物状態だなんて考えたら別のCになっちゃったみたいです」
「Cもまた元気になって男の子追い掛けまわすエロさ全開のCが戻ってくる可能性も少なからずあるんですよね(:_;)」
「もうまじでどんなにエロくて変態でもいいです。C戻ってほしい。こんな現実いやだ」
それが、一昨日メッセの子から送られてきたメール内容だった。
メッセの子が包丁を深々とお腹に突き刺し、その後切腹のように横にかっさばいて自殺を図った事があった。
メッセの子は何度も心停止状態になり、一向に目覚める気配を見せなかった。
その時、俺は弟君とメールでやり取りしていたのだが、メッセの子は植物状態になるか、目覚めても脳に重い障害が残ってしまう可能性が高いと言われている、という事を聞いていた。
しかし、メッセの子は目覚め、何の問題もなく復帰した。
脳に障害が残るような事も一切なくて。
条件は今のC君と同じはず。
なので、俺はその事に関してはあまり心配していなかった。
それが一昨日の事。

ショタコン共が出てくるという、とても胸糞の悪い夢を見た。
俺は今日の朝方頃に眠りに就いて、午後15時過ぎに目が醒めた。
まだ眠さが残ってる。
寝起き後しばらく、男の子に関するエロい事をボーっと妄想してしまった。
ふと、メッセの子からメールが着ている事に気づく。
今日の午後15時29分着信だった。
メールを見る。
「C目覚めました。脳に障害あります。人格も性格も何もかもありません まじ俺たちなおれない」

どんな様子なのか訊ねてみると、
「それを語るのがすごくきついんですけど植物状態です。目は動くけど誰の事もわからないし理解できないし。しかも目も耳もちゃんと働いてないかもしれないらしいし。人が目の前に現れても声かけても無反応。あんなのCじゃないです。Cの姿をした別の生き物です(:_;)まじでこんなの耐え切れない」
いつ目覚めたのかという事と、治る可能性について訊ねてみると、
「目覚めたのは昨日です。Cベッドの上で手を動かしたりするんですよ。でもそれはCの意識で動いてるんじゃなくて本能的に動いてるだけで・・・手を動かして目をあけて自分で息してるっていうのがCの唯一の生きてる証みたいに感じます(:_;)植物状態なんて戻りませんよ。脳の不可逆的な障害らしいです。不可逆的っていうのは二度と戻らない変化って意味です」
心臓マッサージをされて、メッセの子が逃げ出してきた瞬間が、C君がC君でいられた最後の瞬間だったのかな、と言うと、
「そう思いました・・・ごめんなさい。これで話するの精一杯です。本当にごめんなさい」と言われ、メッセの子からの連絡が途切れてしまった。
俺もC君が今まで動いたり話したりしている様子をしょっちゅうメッセの子から聞かされていたのでショックだった。
今現在のC君について色々考えようとするのだが、周囲の雑音や家族に邪魔されまくって、頭の中が真っ白に。
こんなにとんでもない事が起きてしまったというのに、
結局、その事について深く考えさせてはもらえないのか。


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