リュカの日記

2003年10月01日(水)

今日は午前10時過ぎに目が覚めた。
寝起きから欝になり、授業開始時間は11時からだったのだが、家を出たのは11時過ぎだった。
学校に着いた頃、授業の残り時間は後30分だったので、違う教室に入り昼休みが終わるまでそこで過ごす事にした。
俺が立てたスレを見てゲームを始めてくれた子の事をどうしても考えずにいられなかった。
ゲーム中にも頻繁に欝になる事が多いのに、日記も晒されてしまうのでどこにも吐き出す場所がなくなっていた時「僕でよかったら吐き出してください、話聞きます」と言ってくれた。
それまで、知り合いの子が受けた仕打ちの事とかで耐えられなくなってどうしていいか分からなかった事を話すと「そういう子には沢山優しくしてあげなくちゃ駄目です」と言ってくれて、この子が言うんだからそれでいいんだと思えた。
今までどうしようもないと思っていた事なのに、そうやって相手に接していけばいいんだと思うと、憑き物が落ちたようにとても心が軽くなった。
今まで意識するのが怖くて殆ど行くのを避けるようになっていた掲示板も、心に余裕ができてくれて、見に行ったり書き込みに行ったりできるようになった。
全部話し終わって「リュカさんがそういうので悩んでるのがとても辛いです。僕、リュカさんが好きなんですよ〜」と言ってくれたのを聞いて、年下の子がここまで言ってくれるなんて・・・と思ってすごく救われた感じがした。
毎日一緒に狩りをして、メッセで話をしたりした。
年下なのに、年上の俺の事をそこまで想ってくれるのがとても嬉しかった。
相手が俺の身長を聞いてきたので答えて、俺も相手に聞いてみると、俺が好きになる感じの子と同じくらいの身長だった。
ショタになったきっかけの子が、とても背の低い子だった。
自分の中でその子の存在が大きかったせいか、俺はずっとそんな感じの子を好きになるようになっていたし、とても特別な存在だった。
相手がそれに当てはまると知って、とても嬉しかった。
でも、そういう子が悪戯されたりしているというのが何よりも耐えられなかった。
俺の中じゃ、そういう子だけは絶対にそんな目に合う事はないし、ありえない事なんだと思い込もうとしていた。
でも、知り合いの子とかがそういう目に合って悩んでいたのを相談できた相手も、俺が好きになれる感じの子だと分かって、その子が「あまり悩まないでください」みたいな事を言ってくれてたんだ、と思うと本当に自分の中からそういうのが消えてくれるような感じがした。
そういう子がそういう風に言ってくれるのが、自分の中での唯一の解決方法だと思っていたし、それが叶った事になる。
相手に対して物凄い安心感を持ってしまって、とても頼っていた。
精神的な支えになってくれてたんだろうな。
ある日、相手も昔男に悪戯された事があると聞いた。
「でも、全然気にしてないし、トラウマにもなってません」と言われた。
「僕、不細工なんで気にしないでください」と言われた。
自分がそんな目に合ってるのに「リュカさんがそういうので悩むのが辛いです」と言ってくれてたんだ、、と思って何て健気なんだと悲しくなった。
俺に気使ってそんな風に言ってくれてたんだ、というのが分かった。
年下なのに、自分の辛い事我慢して俺に気使ってくれてたなんて・・
あんな良い子で好きになれそうな感じの子がそんな目に合っていたのが信じられない。
嘘だったらどれだけ救われるか、と毎日思う。
相手にしたら、元々そういう出来事があったって上で俺と遊んで「楽しいし嬉しいです」と言ってくれてたんだろうな。
俺は俺でそんなの全然知らなくて、相手に対して安心感や救いを求めて一緒に遊んで楽しいと感じてたんだろう。
「いつも明るく楽しそうにしててほしいです」という言葉は凄く嬉しかった。
でも、もう相手の言葉で安心する事はできなくなってしまった。
相手も気まずくなったのか、もう殆ど俺の前に現れなくなった。
相手は全然悪くないのに、本当にどうしていいか分からない。
せっかくあんなに慕ってくれたのに・・・
どうしても、その話を聞くまでの楽しかった事や俺に安心感を与えてくれた相手の事が諦めきれない。
でも、今も俺が相手に惹かれているのはそういう安心感を与えてくれたというのがあったからであって、また関わる事になっても二度と好きになれた時のようには思えないから、相手の事そういう風に想っちゃいけないんだろうな・・
考えれば考えるほど悲しくなってくるんだけど、考えずにはいられなかった。
昼休みが終わり3時限目の彫刻の授業の教室に向かった。
前期の時に作った作品にコメントを書きなさいとの事だった。
とても悲しい気分で、それどころじゃないと感じていて、何もする気になれなかった。
数十分してから、俺も自分が以前作った作品がどこにあるのか探してみることにした。
何故か俺の作品だけ見つからなくて、数分間探していた。
しばらく探しているとバラバラに砕け散った俺の作品が足元に転がっているのに気づいた。
もういいや、と思い教室を出てそのまま家に帰った。


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