リュカの日記

2003年07月22日(火)

現在が7月23日の午前11時なので、日記を書く時の一日の区切り方がややこしくなってしまった。
殆ど昼夜逆転の生活だ。
7月22日の午前11時までゲームをやっていた。
9時頃には、すでに眠さが限界にきており精神的にも少し脆くなった感じがした。
それまではゲームに熱中できていたのだが、途中から今までに聞いた嫌な話などが頭の中に浮かんできて、頭の中が「わあああああああああ」といった感じの少しパニック状態みたいになった。
「一応パロスまで来たのだから、11時のメンテナンスの時間まではがんばらなくちゃいけない」と、義務感にも似た気持ちで、そのまま狩りを続けた。
叫びたくても叫べないような感じで、イライラがとれなくてとても苦しかった。
数時間、ずっと落ち着かない気分だった。
ゲームで欝を意識しないで済むとはいっても万能ではないようだな。

今日の午後7時か8時頃に目が覚めた。
昨日?は午前11時までパロスにいたのだが、エメラルドのチップが16個落ちただけで、原石が手に入らなかった。
またしんどくなりそうだ、と思ったので今日はパロスに行かないことにした。
最近入った、レベルの低いギルド員のレベル上げを手伝うことにした。
そのギルド員はブルカンなので遠距離攻撃ができない。
シャイロンで恐竜を狩ることになったのだが、すぐに死んでしまっていた。
そのブルカンのレベルは30なので「遠距離ができる種族に、キャラを作り変えたら?すぐに今のレベルまで追いつけるし」と提案してみた。
すると、そのギルド員は「カイリプトン(FFでいうところの黒魔道士)」という遠距離攻撃ができる魔法使いで、新しくキャラクターを作ってきた。
朝まで一緒に恐竜狩りをして、相手のレベルが30になったところで落ちてしまった。
絡む相手がいなくなったので、また偽装をしてブラブラする事にした。
7月23日の午前7時頃に、ラグラミアという一番敵が弱いフィールドで「大賢者ゼロス」というカイリプトンを発見した。
ゼロスも「布装備」という一番弱い装備で偽装していた。
有名なPK魔で、2ch等によく晒されている奴だ。
面白そうなので、ストーカーしてみることにした。
俺が数分間後をついていくと、ゼロスが落ちているマントを拾って装備した。
しばらくして、鋼鉄の鎧が落ちていたので、またゼロスが拾って装備した。
次に、剣が落ちていたので、それをゼロスが拾って装備した。
拾っては装備して、拾っては装備して、を繰り返して、どんどんパワーアップしていくみたいな感じだった。
そんな弱い装備でパワーアップしていくゼロスを見て、かなり笑えた。
海のところまで来たところで、ゼロスが「泣く」のアクションをとって消えてしまった。
どうやら「海を渡ることができない」というのを表現したいらしい。
一応、ゲームの仕様で海は泳いで渡ることができるようになっているのだが・・
ゼロスがいなくなったので、俺は広場に戻った。
そこで布装備のカイリプトンを発見したので、暇つぶしにその人をストーカーすることにした。
数分間ストーカーしていると、そこにいきなりゼロスが布装備で現れて、そのカイリプトンに「レベルはいくつですか?」と訊ねた。
ゼロスが喋るのを、この時初めて見た。
その人が「レベルは5です」と答えた。
するとゼロスが「一緒ですね!」「すごい偶然ですね!」と言った。
「嘘つけよ・・・」と思って爆笑した。
ゼロスが、レベル150以上ないと装備できない鎧に着替えて「良い裏技を教えましょう。狼を素手で休まずに10時間以上狩り続けると、高レベルな防具が装備できるスキルが見につきます」と言った。
大嘘つきである。つぼにハマって、マジで笑いが止まらなくなった。
そう言いながら「スタフレ」と呼ばれる、広範囲にわたって攻撃できる魔法を連発した。
ゼロスが、「スキルが身につくと、こんな事もできてしまいます」「さあ、あなたも休まずに素手で狼を狩り続けなさい!」と言うと、相手の人が「いやです」と答えた。
するとゼロスが「我々を信じなさい。信じることが大切です」と言った。
「え?我々って、俺も入ってんの?」と思って、さらに笑った。
その人がゼロスを無視するようになると、ゼロスが「あなたはまだこの狩場でやっていけるほどの強さではありません、まずはサッカー場に行って鍛えなおすべきです」と言った。
「ここ、一番弱い狩場じゃんw」と思った。
サッカー場はPK可能エリアなので、どうやらその人を殺したいらしい。
ゼロスが「私を倒すとあなたのスキルが少しだけ強くなります。我々はいっさいあなたを攻撃しません」と言った。
また「我々」とか言われてるし・・・
その人が「結構です」と言うと、ゼロスが「あなた、この前チャットで荒らしていましたね。私はしっかりと覚えていますよ。あなたが私の作ったチャットルームで荒らし行為を行っていたことを」と言った。
その人が「・・・意味不明なんですが?」と言うと、ゼロスが「とにかくサッカー場で鍛えなおすべきです。我々はあなたに協力します」と言った。
「こいつ完全に頭いかれてるな」と思って爆笑した。
その人が「聞く耳もたずか・・・・」と言うと、ゼロスが「はい、聞く耳持ちません」と言った。
その人が、もう関わりたくないと思ったのか、いきなり違う方向へ走り出した。それをゼロスが追いかけて「逃げてはなりません!!」と言った。
相手が立ち止まると、ゼロスが「そうですね、あなたはもうこのゲームをやるべきじゃない。今すぐ別のMMORPGに移りなさい」と言った。
相手の人が「いやです」と言うと、ゼロスが「あなたを見かけるたびに邪魔してあげます」と言った。
続けてゼロスが「あなたがこのゲームに居続けるには、もう今のキャラクターを即刻削除して、新しいキャラクターを作る他に道はありません」と言った。
言いながら「スタフレ」を連発して、その人に狩りをさせないようにしていた。
しばらくそんなやり取りが続いていて、ゼロスが「いいでしょう。次にあなたがどれだけ強くなっているか見極めるために、今日だけは狩りをさせてあげましょう。悔しかったら、早く強くなりなさい」と言って、邪魔をするのをやめた。
相手の人が「別に悔しくはないですが・・」と言った。
ゼロスが「しかし、あなたが私を超えることは絶対に不可能なのです」と言うと、相手の人が「そうでしょうか?」と言った。
ゼロスが「今度会う時までに、あなたがどれくらい強くなっているのか楽しみですね。それを知るために我々は撤退します!!」と言ってどこかへ去ってしまった。
ゼロスはこのゲームの中じゃ、かなりの有名人らしいのだが、今までどんな奴なのかあまり知らなかった。
今日初めてゼロスが喋っているのを見て「こいつマジおもしれ〜〜〜〜〜〜〜〜。こんな面白い奴見たことない」と思った。
ゼロスを見ている間、おかしくておかしくてしょうがないといった感じで終始笑いがとまらなかった。
そのおかげでめちゃくちゃ腹筋が痛くなった。
ゼロスが去ってしばらくすると、レベル110台のカイリプトンが俺に「一緒にシャイロンで恐竜を狩りませんか?今PT探してるんです」と誘ってきた。
「もうちょっとしたら行きます」と答えた。
しばらくしてから向こうから内緒を入れてきて「すいません、やっぱりレベル150以上ある人じゃないと無理みたいです」と言ってきた。
俺がその時装備していた服は、レベル50台の服である。
シャイロンに行ってからその人に「どうしても駄目なんですか?PTに入りたいんですけど」というと「本当にすいません」と謝られた。
「そっちから誘ってきたのに。いじめだな・・・」と言うと「実は、もうPTに空きがないので、どっちにしろ無理なんです」と言われた。
「じゃあもういいです。俺はそのPTには入りません、さよなら」と言ってレベル160台の服に着替えてみせた。
相手が「えええええええええええええええええ?レベルいくつですか?」と聞いてきたので「208です」と答えた。
「ぜひ入ってください!おねがいします」と言ってきたので「断られたんで、もう入りたくないです」と言った。
相手が「いじめだな・・・」と返してきたので少し笑えた。
結局その人とPTを組むことになった。しばらくすると、何人かがPTに加わってきたので、そのまま7月23日の11時のメンテナンスの時間まで一緒に恐竜を狩り続けた。
それにしても、今日はよく「カイリプトン」と絡む日だったな。


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