囁き
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あまり変わってはいない様子だった。髪の色が変わっているだけ。僕も、何も気にせずに話し掛ける事が出来た。 たいした話はしていない。ただ、笑顔だけがしっかりとあった。安心した。確信が持てたから。心から笑えていると。許すも何も、もうほとんど考えてはいないのかもしれない。ただ、自分で許す事は出来ないけれど。それでも、彼女は笑顔で、普通に接してくれた。
ほんの一時間。たいした話はしてない。もう、会う事は無いだろう。それでも、僕はまた、前を向く事が出来る。笑顔でいる事を知る事が出来たから。己を責める事も、わずかかもしれないが、減る事だろう。
行けない理由が、またひとつ、減った。俺の道。傷つけ、落としてしまった人々。けれど、僕は僕の道を走らなきゃいけない。空高く、風を受けて飛ぶ事。孤高に、唯、孤高に。心のわだかまりが、一つ減った。さらに高く行けるはず。
これからも笑顔を忘れないで。幸せに。それが、僕が願う事。
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