囁き
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2002年05月17日(金) 人殺しと昔の夢と傷跡と涙

 昔の夢を見た。僕が、一人の『人間』を殺した・・・存在を抹消したときの夢。

 もう何年になるだろう。たかが三年というべきか、もう三年というべきか。一人の『人間』の存在を、消した。僕自身が。

 多重人格の友人の人格の一人を、消した。危険な奴だった。自ら・・・彼女のものであり、他のものでもある体を傷つけ、落とそうとした。どんな説得も聞かず、俺は、存在を消した。どうすればいいか、それは、わかっていたから。ただ、優しく包めばいいと。わずかに心を許したとき、彼女は存在意義がなくなるということを。残ってくれるかもしれないとは思った。けど、消えた。

 俺は、あいつを殺した。


 そのときの話を夢に見た。目を覚ますと、わずかな涙と腕のうずき。傷跡が、赤くなっていた。酒を飲んだときに顔が赤くなるように、そこだけがただ、赤く。

 なつか・・・しいな・・・


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