煙草を吸いながら、空を見上げた。 青。限りなく蒼に近い青。 こんなにきれいな空は、久しぶりに見たかもしれない。まるで作り物のような。雲ひとつない青空。少しの間、見とれていた。これを人の内に秘めることができるのなら、それはきっと素晴らしいことだろう。人の身ゆえ、無理なことではあるだろうけど。 横浜の海と空。そして風。共に歩んでくれるもの。愛すべきもの。僕は完全なる孤独にはならない。この街がいる。