囁き
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『彼女』が帰る。ただそれだけのはずだった。
『彼女』が帰るバスに乗る前に、家に帰る。お互い・・・いや、関係が、なぜか妙に冷たかった。淋しさだけが強くあった。いったいどうしたんだろう・・・強い淋しさとなぜか浮かんでいる恐怖だけを胸に秘め、帰路につく。いったいどうしたんだろう・・・ そこで目が覚めた。感情だけはしっかり残っていた。隣りで眠る『彼女』を抱き締めた。起こさない程度に、出来るだけ強く・・
髪染を頼まれ、斑に染め、服に煙草の焦げ目を作った・・・なにをやっているのだろうか・・・?情けなさで暴れ出したくなった。許してはくれたけれど・・・だからってどうにかなるわけじゃないし・・・その上、おかげでトリエンナーレも赤レンガの方には行けなかった。開港資料館の方だけは行けたけど・・・あまり意味はなかったような気がするのは僕だけだろうか・・・ そのまま山下公園。そして港の見える丘公演に行った。見せたかった場所。元カノや、他の奴らとも着た事があるけど、だからこそ行きたかった。ネコと遊んだりした。あの場所は、何番目かに入るくらい好きな場所だから・・・ 『彼女』と約束していたラーメンを食べ、横浜のカラオケで時間を潰す。『彼女』が帰るまでの時間を。『彼女』の歌うCoccoの歌声がやけに胸の響いた。お願いして歌ってもらった『風化風葬』。彼女が選んだ『コーラルリーフ』・・・他にも無数・・・その二つが、僕の好きなCoccoの歌の中でも上位だったから・・・ カラオケでよくあるよね。「あと十分で・・・」。あれにあそこまで悲しみを覚えるとは思わなかった。もう帰ってしまう・・・そう考えるだけで、本当につらかった。『彼女』の暖かさを忘れないように、肩に顔を埋めた。・・・顔を上げると、水の染みがあった。 泣いているとは、最初はわからなかった。慌てて拭っても、わかってしまったようで、驚いた、そして、どことなく嬉しげな表情をした『彼女』がいた。思わず抱き締めた。涙が流れそうになるのを、必至にこらえた。数滴だけですんだ。場所が場所なら・・・そう考えると、少し恐かった。 バスに乗って行ってしまうまで、マジで悲しかった。淋しかった。それでも、涙だけは流すまいと思っていた。なんてわけのわからない決意なんだか・・・最期にキスして、行ってしまった。バスの外からお互い手を振ってから、帰ろうとした。少し歩いて、戻った。バスの中の『彼女』は気がつきはしなかったけれども。それでもいい。ようやく、帰りの電車への道へと歩き始めた。涙がまた、こぼれそうになった。 途中、放送で『Stand by me』が流れていた。ある占いで『彼女』へ捧げる歌になった歌。壁にもたれて座り込んで聞いてたよ。『彼女』とメールしながらね。世界が滲む。幸い、誰もいなかった。再び、少しだけ涙をこぼした。泣くほどじゃない。一筋流れる程度。 帰りは、家に着くまでずっとそうだった。いまでもそうだよ。悲しくて、淋しくて・・・
初めてなんだよね、ちゃんとしたデートって・・・色々回って、ご飯食べて・・・いつもなら、カラオケホテルご飯ホテルみたいな感じだし・・・美術館回って、色々みて、海とか行って・・・いつもと違う感覚で、凄く楽しかった。横にいて、一緒に歩いているのが当然な感覚だった。そんなこと、ほとんどないのにね・・・月に一度、逢えるか逢えないか・・・ それだけじゃないんだろうけどね、涙の理由は。黙って元彼と遊びに行ったこと。僕の中の不安を増大させている。正直、最初は少し恐かったもの。近寄りにくくて・・・それでも、やっぱり好きなんだ。どうしようもないくらい。だから、帰したくなかった。恐かったんだ。手の届くところにいて欲しかった。もう、あんな恐い思いはしたくない。信用してないわけじゃない。ただ、恐い。 淋しい。一緒にいたい。それが一番大きいのは、わかってるんだ。右側が、凄く寒かった。右手のやり場がなかった。いたんだよ?ついさっきまでその場所に。なんでいなくなるさ・・・しかたがない・・・んだろうけど・・・淋しいもんは淋しいんだ・・
いつになったらずっと一緒にいられる日が来るんだろう?『彼女』がそんなことをメールで書いてた。いつだろうね?けど、くると思うよ。別れる気はないし、予定もない。これからもずっと好きで、もっと好きになっていくだろうから。そう簡単に離しはしないから。だから、来る。時は流れていくもの。こういう事に関しちゃいいんだけど・・・逢ってるときだけは、それが痛い・・・次逢えるのは・・・おそらく一ヶ月ちょいあと。それまでは、また寒いままなんだ。しかたがないけど・・・早く、逢いたい。抱き締めたい。今はそればっかりしか考えられないよ。
バイバイ、またね・・・
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