学級日(?)誌
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2006年11月10日(金) バトン〜@なま

筋肉好きな(というと否定なさる)はる姐さんより、お題・槍で、妄想電車バトンをいただきました。
ありがとうございます。
お礼にFateにささと嵌るとよいです。心よりお祈り申し上げます。


さて、槍さんで電車、しかも寝てる、よっかかってくる!?などと、正直私の妄想の域を超えてしまったため、代役で弓さんにやっていただくことにしました。
私がやったら、確実にばれます。刺されます。そも私は観察されたり解剖実験される爬虫類両生類な存在であって、観察する方じゃないので無理!

てなわけで、弓さん視点で電車です。
一応、初対面設定のようなので、現代パロで。そもそもFateは現代ですけどそこら辺気にせんでください。ひらにひらにお願いします。


○妄想電車バトン『槍』

Q1.電車待ちの列にランサーを発見!どうしますか?

残業もとうに過ぎたこの時間、たまにホームで見かける男がいる。
ああ、いた。今日は同じ電車のようだ。
私よりは細いものの、鍛えられた体躯に、鮮やかな青い髪。何の職についているのか、その外見からは想像もつかない。芸能人か何かだろうか? あいにくそちらに詳しくないので、わかりはしないが。


Q2.ランサーが隣の席に!どうしますか?

疲れていたのもあり、早々に席を確保する。幸い、誰かが立つ必要が無い程度には余裕がある。
ほう、と一息ついたところに、「ここいいか?」と声がかかった。ちらりと見やる。あの男だ。
他に大きく空いている場所もなく、「どうぞ」とこたえて脇にずれると、へらりとわらって、隣に腰を下ろした。
多少狭い感はあるものの、電車とはそういうものだと諦め、本を取り出す。目的地までに、読み終えられるだろうか。


Q3.ランサーが眠ってしまいました。どうしますか?

しばらくすると、隣から寝息が聞こえてきた。どうやら、男は寝てしまったようだ。人の減ってきた車内では、草臥れたサラリーマンや、塾帰りの学生たちも数人、うつらうつらと舟をこいでいる。
疲労と安堵と停滞した静寂の中、ごとん、ごとんと、電車は揺れる。
ぺらり、また一枚めくった本は、残りページ半分となった。


Q4.爆睡中のランサーが突然あなたに寄り掛かってきました!どうしますか?

肩の辺りに、ずしりと重み。
熟睡し、ずり下がった身体は、先ほど空いた反対側ではなく、私のいる方へ倒れこんできた。
かなり深く寝入っているのか、隣にもたれたことにも気付かない。その程度のことで起こすのも忍びないし、そのままにさせておく。
本は残り数ページ。席はまばら。目的地まで後数駅。
伝わる他人の体温が、どこか落ち着かない気分にさせた。


Q5.もうすぐあなたの降りる駅。

速度が緩まり、見慣れたホームに停車する。ここで降りれば、家までは歩いて数分といったところ。それなのに。
ドアが開く。
男が起きる様子はない。

ドアが閉まった。
本はもう読み終わった。隣からは寝息が聞こえている。席にはもう数人しか残っていない。
安らかな顔で眠り続ける男の隣、私は小さくため息をついた。


Q6.終着駅に到着しても起きないランサーをどうしますか?

終着だ、と、放送が告げる。車内には、私と男しかいなくなっていた。
どこで降りる気だったかは知らないが、悪いことをしてしまったのかもしれない。
今度こそ、相手の肩をゆすって、覚醒を促す。「すいません、終点ですよ」。むにむにと口を動かした後、ゆるりと目が開く。赤い瞳。「ああ、どうも」。固まってしまった私を、男は気付いただろうか。


Q7.やっとお目覚めのランサー、ちょっと寝ぼけている様子。どうしますか?

くあ、とあくびをして、男が起き上がる。とたん、半身に寒さを感じた。起こせないという言い訳で、男で暖をとっていたのだと、いまさらのように気付いてしまう。
そんな私をよそに、男は、「んー、あれ、どこだここ・・・・・・」、きょときょとと、辺りを見回して、首をかしげている。やはり、行き過ぎたらしい。
「○○駅。終点ですが」。後ろめたさから、目を逸らしてこたえる。「終点!? やっべ、最終過ぎてねえだろうな・・・・・」。その言葉に、ちらりと、時刻表を見る。最終は、次、二十分後発の折り返し、か。


Q8.平謝りのランサー。お詫びになんでもしてくれるって!どうしますか?

「これが折り返すようですね。最終も、ちょうどこれのようです」。時計を確認しながら、携帯をいじっていた男に声をかけた。彼は、きょとんとこちらに視線を移す。
「あれ、もしかしてあんたも戻るのか?」それは、そうだ。このまま、また男と電車に乗るのは、少し居心地が悪いが、仕方ない。「もしかして、俺がもたれてたから、降りれなかったとか?」申し訳無さそうに聞かれるが、降りようと思えば、相手をどかせて降りれたのだから、もちろん男のせいではない。だからといって、全くの無関係というわけでもない。むしろ、彼については、起こさなかった私の責任ともいえる。だが、それを説明するのもまた、出来なくて、
「いえ、私も寝ていたから」、少しだけ、嘘をついた。


Q9.もうすぐランサーとお別れです。最後に一言

誰もいない車内。
なんとなく、お互い、先ほどまでと同じ席に腰を下ろした。
がらがらなのに、隣に座る相手に、私も彼も、何もいわない。無言で、電車に揺られる。
時間が過ぎていく。やがて、また、肩に重みと、温もり。目をつむる男から、しかし寝息は聞こえない。
電車が揺れる。次は、乗り過ごさないように気をつけなければ。


Q10.次にバトンを回す5人

私にオタ友が5人もいるかああああああああ!!
某お嬢は、一応療養中だしなぁ・・・・・・・
ということで、どなたか酔狂な方がいらっしゃれば、バトンを受けてやってください。
救われない引きこもりに愛の手を。


更新の方滞っているので、とりあえずバトンだけでも。
うぅ、甲斐性って何さ・・・・・


なま&にう