一昨日団員のひとりからメールがあって、 リードの「エル・カミーノ・レアル」を今度こそ持ってくると言う。 内心気が進まないのだが、今は何でも受けつけると宣言しているので、 ま、しょうがない、4、50分この曲とつきあうことにしよう、と覚悟した。 ステージで演奏されているの何度も聴いたことがあるけれど、 やたらとやかましく騒々しくせわしない印象ばかりが残っているのである。 中間部は、一転してすごくおとなしかったという印象しか残ってなかった。 スペインものは概して好きなのだが、この曲にはあまりいい印象を持ってなかった。
けれども、やってみたら意外とおもしろかった。 あんまりがむしゃらに情熱的にならず、きちんと整理して、 対旋律や細かい味つけ的なところをうまく引き出すと、おもしろい曲になりそうだ。 中間部も、歌いようによっておもしろくなりそうだ。 今までは候補曲に入れてなかったけれど、候補曲に入れることにした。 スコアをめくるのに難儀をして腕が痛くなったので、 持ってきた団員に文句を言ってもよかったが、感謝することにした。 ここまでは、私にとってはいい練習時間だった。
練習前に急遽配布した、「ラメセス2世」は失敗だった。 勇ましく歩けそうなイメージだけが残っていて、2週間前から探していて、 転勤の引っ越し片づけの中で見つけたので持ってきて配ったのだが、 ごちゃごちゃしすぎている上に、トリオには奇妙なメロディーが。。。 この曲に20分以上も費やしてしまい、 もう1曲、14、5年前の課題曲のマーチ(題を忘れた)をやってみたが、 1回やったところで時間切れ、、、甚だ消化不良の幕切れになってしまった。 懐かしいような雰囲気だけは味わえたけれど、 その昔、聞いたことのない人たちには、混乱しかなかったかもしれない。
とにかく、ひとつ収穫はあったけれど、きょうの練習メニューは失敗だった。 参加してくれた団員たちには、実にもうしわけない気持ちでいっぱいである。
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