I.W.O.活動日誌

2002年04月02日(火) 「指輪物語」企画について

BBSで少しだけ、「指輪物語」が話題になっているので、ちょっと書いておく。

先週の水曜日に「Lord Of The Rings」を見に行って、映像のすばらしさに驚いた上に、
音楽もなかなかよかった。(後で調べたら、アカデミー賞作曲賞だった)
で、来年の定演は、まずはこれかな、と考えて、
1番好きな映画の「ベンハー」はまたの機会に、となった。

で、その時考えたのは、1曲目がこの「Lord Of The Rings」のメドレー、
2曲目がヨハン・デ・メイの「指輪物語」の第1、4、5楽章(または1楽章だけ)、
3曲目がワーグナーの「ニーベルングの指輪」から2つぐらいの場面という、
何とも壮大なプログラムだった。
つまり、第1部を「指輪」特集にしてしまおうという。。。

もちろんこの案は、翌日には破棄した。
ひとつは、いつものプログラム案を見てもわかるように、多彩を旨とするからだ。
それに、メイの「指輪物語」も結局は第1楽章「ガンダルフ」だけがおもしろい。
作曲者もそれをよくわかっていて、他の4つの楽章のそこかしこに
その断片を再現させて、聴衆の退屈を紛らわそうとしている。
(本当はそうでなく、ワーグナーのライトモチーフ手法を取り入れているのだろうけど)
まぁ、要するに「ガンダルフ」以外は苦労して取り組むほどの曲かな? と
聴くたびに思うのだ。

ワーグナーの「指輪」はオペラとして、声楽曲として聴く分には好きだけれど、
楽器だけで演奏するのは、どうも、、、という感じである。
実際、そういうオーケストラ演奏のCDも出ているけれど、
何度も繰り返して聴きたいと思わない(買ったけれど長年放ってある)。
「ワルキューレの騎行」などは、管弦楽曲の定番になっていて、
原曲の声楽入りを聞かないうちは、これだけでもかっこよくてイケそうだが、
木管群に延々とあのヴァイオリンパートをやらせるのだと思うと、
今までの難曲以上に拷問的で、とてもそんな勇気はない。
それよりは、「タンホイザー序曲」「マイスタージンガー前奏曲」などを
練習した方が、よっぽど充実感があるだろう。

・・・というわけで、「Lord Of The Rings」の吹奏楽譜がもし出版されたら、
今までの「スターウォーズ」や「もののけ姫」や「海の上のピアニスト」などのような
扱いになるだろうと思う。


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