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( 9年目の奇蹟 )
2006年04月25日(火)


またしても久しぶりです。
果たしていまだにここを覗いてくれる方がいらっしゃるのか謎ですが、私は元気です。

そして唐突ですが、今朝、9年間家にいたウサギのももりが亡くなりました。昨日まで元気に飛び回っていたのに、今朝起きたらぐったりとしていて……よくあるじゃないですか「昨日までは元気だったのに…」ていう、まさにあのシチュエーションでした。本当に元気だった。けれどあまりにその命の消え方が自然だったので、違和感はありません。多分ここが、ももりにとっての帰路だったのでしょう。と、思える。これまで人間動物含めていくつかの死に遭遇してきましたが、一番すっと心に広がって納得できる、そんな死に際でした。私が成長したのかな。いやでも、それだけじゃない気がする。
今日は断片的に色々なことを考えます。実を言うとこのももりは同じ名前を継承するという意味で2代目でありました。1代目のももりは、私がまだ小学生の頃に小学校で貰った白いうさぎだったのですが、私はこの子が本当に大好きでした。けれど事故でこのうさぎを失ってしまい(そしてそれは半分が私の責任だと思っています)、それから多分私は無意識にこの子を追い続けています。だから、2代目ももりを可愛がりつつも常に距離を取っていた。それが分かったんでしょうね。思い返せば、決して懐いてはくれませんでした。第一、同じ名前をつける事じたいどうにかしてる。でもうちの父母は同じ名前を付けることにある種の信念を持っているようだったので、まあそれは今となっては納得するしかない話です。多分わたしは、自分が思ってる以上に執念深い性格なんだと思います。未だ10年前になくなったももりを忘れられないでいる。そして、たまにひどく悲しくなる。
そして今朝、2度目のももりの死を見ました。果たして彼は(男の子でした)幸せだったろうかと考えかけて、けれど、おそらく幸せだっただろうと結論するのはただ自分を納得させるだけの苦言に過ぎないような気がして、ただ静かに追憶する。
それでも、この後に及んで1代目のももりの記憶と錯綜するこの思考を許してほしい、と思う。おもいます。

4月25日、この日に。







書き人→葉月
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