ひとりびっち・R...びーち

 

 

4年分の熱 - 2001年02月24日(土)

 娘が4年ぶりに寝込んだ。インフルエンザみたいだ。

 中学3年間と高校に入学してから今まで、ずっと皆勤を通してきた彼女が、自分から学校を休むと言い出したのだから、相当悪いに違いない。

 私が一体化しているコタツの横に布団を敷き、アイスノンをして寝かせた。
 みるみるうちに顔が熟れ過ぎたトマトみたいに真赤になり、熱は40度近くまで上がったのだった。まさに、ぐつぐつと沸いてくる感じである。

 彼女のリクエストで、アクエリアスとヨーグルトを買いに出た以外は、ずっと眠っている彼女を見ていた。
 昔、まだ彼女が小さく、身体が弱かった頃は、不安な気持ちで体温計の数字を読んだものだが、今、私を軽々と持ち上げることのできる彼女の体力をもってして、インフルエンザウィルスに負けるとは思えない。楽な看病である。

 案の定、薬も飲まないのにどんどん発汗して、1度着替えた後、熱はかなり下がっていた。

 特に何をするわけでもなく、ただ横に座っている私に、彼女がふとこんなことを言った。

 「4年分の熱が出たのかもね」

 離れて暮していた4年間だった。

 夕食はいつものダイニングではなく、小さなコタツまで運んできて「ドラえもん」を見ながら食べた。
 野菜を入れた薄い雑炊は、ほんの少ししか食べられなかったけれど、その後、苺とヨーグルトに蜂蜜をかけたものを食べて、娘はまた眠っている。 
 

 ・・・

 ふと日付を見たら今日は弟の誕生日だ。
 アメリカだから時差があるけれど、もうじきヤツも大台だ。うふふのふ。
 まあ、ヤツは惑いっぱなしの私と違って、オムツをしていた時分から不惑な感じなんだけどね。  
 


...




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