Daily Talk

2005年02月05日(土) Angel of Music

「オペラ座の怪人」

子供の頃、「レ・ミゼラブル」の次に好きなミュージカルだった。
(大人になってからは「ミス・サイゴン」と順位が入れ替わったけど)
個人的にはヒロインに感情移入ができないからか、
どのキャラクターが好きというのは特になかったんだけど、
CDで何度も聴いたサラ・ブライトマンとマイケル・クロフォードの声は、今でも耳に残ってる。
舞台はブロードウェーで5回も見たのに、誰がどんな声で歌っていたかはまったく覚えてない(笑)

で、今日はこの「オペラ座の怪人」の映画版を見てきました。
高校時代にフランス語の授業で、昔の映画(フランス語)を見て、
原作(もちろんフランス語(涙))を読み、「やっぱりミュージカルが一番」という結論になった。
だから今回の映画が"ただの"映画化だったら、見なかったかもしれない。

しっかーし!
2004年版の映画は、ミュージカルの作曲者であるAndrew Lloyd Webberが、
自らプロデュースしたというんだから、期待大でしょう。

そもそも、私はミュージカル映画が好きだ。
「シカゴ」、「メアリー・ポピンズ」、「屋根の上のバイオリン弾き」、「オリバー・ツイスト」・・・etc.
ただ、上記はどれも舞台と同じ曲が映画で使われているものの、作品としては、舞台と映画は別物。
「オペラ座の怪人」ほど、多くの人に舞台として強烈な印象を残した作品が、
うまく映画として成功できるのか。

とまぁ、そんな評論家みたいなことを思いつつ観に行ったわけですが・・・

Overtureですでに号泣してました、はい。
劇場が甦っていく(?)シーンね。
なんだか自分の記憶まで甦るような感覚が・・・
このシーンが一番泣いたかも(をい)

結論。
舞台を見た人も、映画で初めて見る人も、楽しめる&満足できる内容だったと思う。
舞台の作品の完成度をキープしつつ、映画ならではの映像マジックが効いていた。
ファントムの過去や三人の未来など、舞台では語られない補足が加えられていたのもよかった。
とにかくドラマティックで、ゴージャスで、ロマンティック。

あのねぇ・・・何がいいって、やっぱり音楽ですよ。
あの音楽がすべて。

全身に響く音楽。
美しさ、刹那さ、哀しさ、激しさ・・・音楽の様々な要素が、
「オペラ座の怪人」の楽曲には凝縮されている。
それを最大限に生かす声と映像が求められるわけで、
エミー・ロッサム(クリスティーヌ)とジェラルド・バトラー(ファントム)は、
あの音楽の世界を見事に表現していたと思う。

愛し方も、愛され方も知らないファントム。
そんな彼の心の闇は、やっぱりマイケル・クロフォードの声の方がうまく表現していたと思った。
あの独特な声が、ファントムなんだよなぁ・・・。
でも、バトラー氏のビックリするほどセクシーなファントムも嫌いじゃない(笑)
ファントムに魅力がないと、ただのストーカーの話になっちゃうからね(爆)

Anywhere you go
Let me go too
Christine that’s all I ask of…


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英美