| 2005年12月15日(木) |
あなたへ、誕生日おめでとう |
今日は素樹文生さんの『上海の西、デリーの東』を読み終わった。最初は文章もあまり上手ではないし、いまいちだなぁという印象を受けたのだけれど半分を読み終わる頃には一気に引き込まれてしまった。 僕は文章から情景をイメージするセンスに欠けた人間なんだけど、この人の文章はそんな僕にもその場の風を感じさせてくれた。それはきっと、著者がワープロを旅に持っていってその場で文章を書く人だからなんだろうな。たぶん最初に、文章があまり上手くないなと思ったのもその書き方のせいなんだと思う。沢木耕太郎の『深夜特急』のように、旅から帰って何年かしてから書いた文章も、この著者のようにその場の勢いで書いたような文章も両方とも魅力的。後者の書き方で人に読ませる文章にするにはなかなかセンスが必要かもね。 一冊の本を読み終わったあとに、だんだんとそれを飲み込む過程がたまらない。目を閉じて、雪の中でぼんやりしてみる。冷たい風や雪が体に触れていくのを感じる、普段と違う匂いに気づく。いい本を読んだあとは感じやすくなってるからね。
『アンジェラの灰』を観た。 そこそこの評判を聞いていたので楽しみにしていたんだけど期待はずれだった。アメリカから祖国に戻ったアイルランド系の貧しい家族を描いているんだけどその苦労の描き方が淡々としていて、こちらの心を揺さぶるまでに至らなかった気がする。少し前に話題になってた『DeepLove』みたいな感じ。涙出ること間違いなしって、次から次へと不幸を描いてるだけじゃん! 主人公の子供の描き方はよかったな。不幸の中でも輝いてる部分を持っているしさ。父親と母親の間で板ばさみになってつらい思いをしてる描写なんかは本当に上手いと思った。子供は狭間の生き物なんだろうね。
村上春樹『風の歌を聴け』 小林紀晴『アジアン・ジャパニーズ1』
を買った。 あと雑誌『Switch』とフォトレタッチのガイドブックも買った。ちょっとお金を使いすぎた。まぁボーナス(もどき)が出てからずっとお金使うのを我慢してたのでたまには爆発してもいいと思う。
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