『パッチギ!』を観た。 舞台は1960年代の後半、京都。ある日本人学生がふとしたキッカケで、対立関係にある朝鮮人学校の女生徒に恋をする。でも彼女の兄はその学校を仕切るボスで…。
こういう話好き。「国」が作った線を乗り越えようとする若者。いいね。舞台も60年代後半ということでビートルズの話題も軽く出てきたりして。やっぱりあの頃に憧れがあります。今度公開される『リンダ リンダ リンダ』も楽しみ。 最初は女の子も冷たい態度なんだけどだんだん仲良くなっていく過程も嬉しくてたまらんかった。心から応援。公園で女の子の家族とその親戚が酒盛りしてるシーンがあるんだけど、そこに主人公がやってくるの。で、フォークギターでザ・フォーク・クルセダーズの「イムジン河」を女の子と一緒に演奏する。演出としては古い手かもしれんけどやっぱりいいなぁって思った。音楽は国境を越えるのだ。 そんだけだったらまぁまぁの映画なんだけど、この映画の良いところは同時に日本と朝鮮の壁も描いているところ。とある人物の通夜のシーンで主人公は同席していた朝鮮人たちに「国会議事堂の石をどこから運んできたか、誰が運んだか知っているのか?お前は知らされなければ一生知らない」って言われる。主人公は何にも言葉が出ないの。自分の無知に悔し涙が出て、橋の上で絶叫するの。それはきっと観ている人も一緒なんだよね。歴史が作ってしまった壁を突きつけられて、自分の世界が今までどんなに狭かったのかを思い知らされる瞬間。それを感じることが出来るだけでこの映画は観る価値があるはず。 ちなみにタイトルは「突き破る、乗り越える」の意味だそう。
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