ゆうじの日記

2004年07月07日(水) 再読『山月記』

この間、図書館で中島敦の『山月記』を読み返した。

「己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師についたり、求めて詩友と交わって切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。かといって、また、己は俗物の間に伍することも潔しとしなかった。ともに、わが臆病な自尊心と、尊大な羞恥心とのせいである。己の珠にあらざることを恐れるがゆえに、あえて刻苦してみがこうともせず、また己の珠なるを半ば信ずるがゆえに、碌々として瓦に伍することもできなかった。」


「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」。どうしてこんな言葉が思い浮かぶんだろう。
高校の時に教科書に載っていて、共感できるので好きな作品だったんだけど二十歳になってから読み返してみるともっと深いところまで響いてくる。あぁ、痛い。痛いなぁ。


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ゆうじ