under one umbrella

2004年05月20日(木) Drama #4


#1 #2 #3の続きです。

//////////////////////////////////////////////////////////////


『明日も試合だし…何にも、出来ないよ?』

それは、今日はセックスはなしという意味。
そんなことを求めてここまで来たわけじゃないのに。
1人で寺島の返事を待ってるわけじゃないのに。
あなたの中のあたしは、所詮その程度の女。


『…そんなこと言われるなんて心外よ。

あたしってそんなに淫乱なイメージあるかな。

帰る。でもいきなり来てごめん。

明日の試合も頑張ってね』



苛々した。
1人で帰っていることが、悔しかった。
歩きながら、市丸に電話をした。


「寺島出てこなかったの?」

「うん。明日もあるしって。

もーホントに、何であたし1人で帰ってんの?

寂しいよ」


↑VOTE.



冷水をかぶせられた気がした。
それはそうなんだけど。
あたし1人で来ているふりをしろと言ったのは君らじゃん。
ラッキーだろって言って先に帰ったのは君らじゃん。


でもあたしだって、適当な理由つけて帰ることは出来たはずだった。
寺島に会いたかったのは、確かにあたし。
ついてきたのも、あたし。


頭が回らなくて。苦しくて。
「…ごめん」と一言吐いて、
「何で謝」と言いかける市丸を無視して、電話を切った。


あたしのわがままだとわかっていた。
3人を責めることなんて出来なかった。
でも、涙は止められなかった。
独りだと、思わずにいられなかった。





市丸との電話を切ってから、2秒もしていなかったと思う。
寺島から、かかってきた。
涙を急いで拭いた。


 < 過去  INDEX  未来 >


まりあ [MAIL] [BBS]
thanks for WhiteGarden


My追加