ぼんのう
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| 2005年02月26日(土) |
今日は雪ではなかった |
珍しい事に、週末に片付ける仕事もなく、のんびりくつろぐ。今日が雪だったら、あえて竹橋まで行って、皇居を望みながら、神保町で遊ぶという手もあったが、そのような天候ではない、洗濯日和の日である。
以前、田原総一郎の「日本の戦争」を読んで、意味のないク・デターだと思っていたが、別の本を読むと、未曾有の経済恐慌であり、やむのやまれぬク・デターだったということも知る・・・否、むしろ後者の方が説得力が高すぎる。田原は意地でも、日本を悪者にしたいのだろうか?狂気にして偏狭なナショナリズムは、国家を誤らせるといいながら、今のChinaについてチベットを問われると半狂乱し、堤らをスターリンや毛沢東以上の独裁者だと妄言する(知らなかった・・・日本の経営者って、人の命についても、生殺与奪の権利があったとは・・・)。韓国や北朝鮮の異常な状態に対しても、日本人は黙って殺されろと言わんばかりだ。いや、田原だけではない・・・今まで信じてきた言論の人たちの裏を知った瞬間、全く違う世界が・・・そして長らく封印されていた世界が急に目の前に広がった。振り返ると、そこは汚れ破れたダンボール箱があった・・・今まで我輩は、その中にいたのか。中を覗くと、まだ沢山の人がいる。
今日は雪ではなかった。 ただ我輩の心の中では、雪を踏みしめる、遠き亡き祖父の足音だけが聞こえてくる。
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